交際秘密にしてます (ページ6)

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girl side

シャワーを浴びて、ちゃんと湯船にも浸かり、
蓮と入れ替わりで交代する。

「もう一回入らない？」とまだ駄々をこねてきたので
『入らない！』と言って、グーで殴った。

それでもニコニコしてたけど。

スキンケアをして、髪も乾かして、
スマホをいじりながら蓮を待った。

我が家はキッチンにカウンターがついていて、
そこでご飯を食べられる造りになっている。

いろんなマンションを見たけど、
玄関はまぁどこも同じだし、決め手はこれだった。

「なんかバーみたいで良いよね、ここ」

声がして、驚いて顔を上げると、
上半身裸の状態の蓮が、冷蔵庫に寄りかかっていた。

『いつ出たの、お風呂』

「さっき」

『早くない？』

「俺、今ね、A不足」

蓮はニヤッと笑って、また私に抱きついてくる。

暑い。

『ねぇ、アイスは？』

「んー、もうちょっと」

お風呂上がりだから暑いし、すごく良い匂いがする。

水も滴るなんて言うけど、
こんなイケメンがこんな距離にいたら
全世界の女子天国行っちゃう。大渋滞。

『やだー。蓮、暑いー』

「それは俺も思った」

ふはって笑った蓮は、
アイスー、アイスーとルンルンで冷蔵庫をあさる。

「はい、今日も一日、おつかれさま」

一気に疲れが吹き飛んだ。