交際秘密にしてます (ページ37)

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mgr side

リハーサルはスムーズに終わった。

打ち合わせも、最終確認だけで、大きな変更は無し。

岩「じゃあ、目黒、いってらっしゃい！」

メンバー全員のいってらっしゃいに送られて、
俺はAの楽屋に走った。(局内、走るの禁止)

コンコンとノックして、部屋に入る。

「大丈夫かー？」

中にいたAは、机を端に寄せてストレッチしていた。

「ストレッチして良いんだっけ？血巡るでしょ」

『軽くだよ。軽く。足むくんでるんだもん』

Aはストレッチを中断して
『てか来たんだ』と言った。机も並べ直す。

「心配だから」

『大丈夫だよー。リハーサル終わった？』

「うん」

少し前にAを寝かせたソファーに並んで座って、
Aを抱きしめる。

「心臓速くね？」

『蓮もじゃん』

「俺は走ったから」

『走ったの？…いや、走っちゃダメだよ』

どうでもいい、と言って、Aの肩に顔を埋める。

「出番早いんだっけ」

『Snow Manよりは、圧倒的に』

「先帰っときな」

『うん』

Aがうなずいたのを確認して、
俺は体を離した。

Aはいつも通り、余裕がある感じで笑っている。

うん、いつも通りだ。

「無理すんなよ」

『さっきも聞いたよ笑』

じゃ、とAの楽屋を出た、本番2時間前。