交際秘密にしてます (ページ33)

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girl side

朝からちょっと足元がフワフワしてて、
エレベーター使いつつ歩き回って気づいた。

あ、これヤバいやつだ。

早く楽屋戻ろうって歩いてたら、見慣れた集団がゾロゾロきて、向こうは気づいてなかったけど。

バッて、みんな揃ってこっち向くもんだから
ビックリした。

蓮もいたけど、迷惑かけちゃいけないと思って
平気なフリしたけどバレちゃった。

でも、なんか、嬉しかった。

「いつから頭痛かったの？」

『さっき。歩き回ってて、息切れ酷くて気づいた』

「薬は？」

『胃薬は持ってても、頭痛薬はないです』

「そうだったわ」と言って蓮はペットボトルのお茶をくれた。

人が集まるところ・湿度が高いところがダメで、
多分、今は女の子の日の前ってこともあってダウン。

前にも何回かあったから、蓮も対応に慣れている。

『多分、バレたよね』

「そうだねー」

ていうかバラしてたんだけど、この人。

蓮は、「あっちは俺がなんとかするから」と言って
膝枕してくれた。

『挨拶、終わってないんでしょ。行かなきゃだよ』

「Aが寝たらね」

そう簡単に寝れないって言おうと思ったんだけど、
気づいたら寝てて、気づいたら蓮はいなかった。

机の上に、「無理すんなよ」とだけ書かれた
メモがあった。

無理すんな、かー。

…照明とか、大丈夫かなー。