交際秘密にしてます (ページ15)

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mgr side

「ただいまー」

家に入り、声をかけると、
間を開けずにヒョコッと現れるA。

『おかえり』

「ただいま」

すぐに靴を脱いで、Aを抱きしめた。

夏は終わったのに(多分、終わった)
ジメジメしていて暑い。

案の定、Aも『暑いー』と言って俺から離れた。

「風呂もう入った？良い匂いする」

『うん。蓮も、先に入っちゃう？』

「入る」

即答して、荷物を放り投げ、シャワーを浴びる。

Aが入ってからそんなに時間がたっていないのか
風呂場はあいつの匂いで満たされていた。

今日はゆっくり風呂を堪能してから出る。

Aはもう夕飯の準備を終えて待っていた。

「『いただきます』」

カウンターのような席に、横に並んで食べる。

『うんま。我ながら上出来』

「ん。美味い」

横並びではあるけど、ずっと横向いてるから
あんま関係ない。

というか、普通のテーブル挟んで向かい合わせより
距離が近くて気に入ってる。

『そう言えば、話って何？』

「んー？」

黙々と、ハンバーグを食っていると、
Aが言った。

『話あるって言ってたじゃん』

「あぁ」

俺はフォークを置いて、体を横に向ける。

「Aさん、」

『はい』

「メンバーと仲良くするのやめて？」

『はい？』