交際秘密にしてます (ページ1)

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mgr side

「A…？」

朝、目が覚めたら隣にいるはずの恋人がいなかった。

あくびをしながらリビングに入ると、
あいつがよく使う小さいメモが置いてあった。

『蓮へ

昨日の夜、私が朝早いよって言ったら、
俺も同じ時間に起きるよって言ったイケメンは、
どこにいるんでしょう？
寝てますね。寝てます。

ご飯は全部用意したし、
コーヒーできてるから冷めてても飲みやがれ。

帰ってくるのも遅いから、
お風呂の用意しとかなかったら許さない！！』

やべー、やっちまった。

そういえばそんな事言ってたな。

頭をかきながらキッチンを覗くと、
Aが作ったホットサンドがあった。

「うまそ」

すぐに朝飯を食べ終えて、
自分が仕事に行く準備をする。

と言っても今日は、事務所でダンスレッスンだけ
だから荷物もないし、格好もラフに。

その途中で、Aにメッセージも送った。

「行ってきます。
って、誰もいないじゃん。

あぁー、起きときゃ良かったーー」

自分の家の閉まったドアの前で、頭を抱える。

おはようも言われてないし、
行ってらっしゃいも言われてないし、
てか、おかえりも言ってもらえないじゃん。

あー、最悪。