魔法をかけて (ページ50)

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どちら様って…それ、俺のセリフ…
誰、この人。

ここは間違いなくヌナの部屋だし、一人暮らしのはずだし。

「あ、もしかして、韓国の人？」

言い方…

「あ、ポスターの。写真も…はぁ、そゆことか」

その男はぶつぶつ言いながらも

「どうぞ」

と、部屋に入れてくれた。

まるで自分の家みたいにサッサと中へ入っていくその男のうしろを、俺は

「お邪魔します…」

と、小声で挨拶してついていく。

「座って。コーヒー、コーラ、お茶、なにがいい？」

「あ、じゃあ、コーヒーで」

「はいよ」

…誰、この人。

頭の中が、？だらけのまま、立ち尽くす。

その人がキッチンに消えていくのを見届けてから、室内を見渡した。

あ、EXOのポスター、貼ってある！
俺とのツーショット写真も飾ってあるじゃんか♪
つか、CBXとの写真もあるな！
くそ！
俺との写真と同じ扱いかよ！！

ソファに座らずに、写真やポスターを眺めていると

「どうぞ」

と、声をかけられて、我に返った。