魔法をかけて (ページ45)

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うーん…
やっぱり彼氏と彼女が、逆になってる気がする。

仕事が忙しくて彼氏をかまってあげられない彼女と
仕事はそりゃあ俺だって忙しいけど、なにかと理由をつけて連絡をとりたがる彼氏=パクチャニョル
そして、彼女にかまってもらえなくてスネる彼氏=俺…

…歌つくろ。
このやるせない切ない思いを歌にしよう。
仕事するんだ、俺も。
また会える日まで、俺も仕事をしまくろう。

～～

それからは、日を追うごとに、ドラマ撮影が忙しくなってきた。
帰宅は深夜を過ぎることもあって、くたくた。

ヌナとのメールも1日1回のやりとりぐらいで、甘い言葉も切ない気持ちも全く伺えない無機質な内容が行き来した。

CY 「なぁ、ギョンス…」

KS 「ん？」

ギョンスも今、ドラマ撮影の真っ最中。
彼は主演だけどね。

CY 「ギョンス、日本の女性、どう思う？」

KS 「なに、ドラマの話かと思ったらそっち？」

明日はお互いが休みだから、宿舎でお酒を。
ギョンスは大好きなビールを飲んでいた。

KS 「どうって…どう答えればいいの」

CY 「あのさ、国民性の違いっていうか、個人の違いというか…その…」

KS 「エリヌナのことで、なんか悩んでるの？」

CY 「え？あれ？ギョンス、知ってんの？」

KS 「ああ、お前、エリヌナと付き合ってんでしょ？」

ええーーーーーーっ！
ちょっと待って、秘密なんだけど？！

KS 「なに驚いてんの、みんな知ってるし笑」

CY 「みんな…？」

KS 「お前、わかりやすいし、暴走しないようにみんなで見張らなきゃだから、情報を共有してんの」

CY 「はぁ…」

なんだよ、俺だけかよ、トップシークレットだと思っていたのは。
ジョンデがヌナ関係の都合のいい話ばかり俺の前でしてたのも納得。

KS 「で、なんだっけ？日本の女性をどう思うかって？」

CY 「お？おお…」

KS 「俺は押しの強すぎないとこが好きだな」

CY 「…」

KS 「少し引いてくれたり、空気読んだり、それに優しいだろ？」

たしかにそうだけど。

CY 「でも、わかりにくくない？ほんとに俺のこと好きなのかなって、不安にならない？」

KS 「そこがまた、いいんじゃない？わかりにくいとこが。燃えるじゃんか」

ギョンスや…
ああ…
なんか女々しいの、俺だけみたいじゃん。