魔法をかけて (ページ22)

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「じゃあ、会社に行きましょう、まだ、打ち合わせがありますから」

急に彼女が俺の腕をつかむと、コンビニの外に連れ出した。

CY 「ちょ！」

彼女はそのまま素早くタクシーを拾うと、俺を中に押し込み、自分も乗り込んだ。

到着したのは、彼女のマンションだった。

「どうぞ、入って」

CY 「あ、お邪魔します…」

ちょっと待ってくれ、この展開はなんだ？
俺、今、彼女の部屋に来ちゃってる。

彼女は俺に笑顔を見せながら、おいでおいでと手招きして、どんどん中に入っていく。

シンプルな室内は…うーん、忙しいんだろうな、まあまあ散らかっていた。

「チャニョルくん、日本でも人気あるから、すぐ見つかっちゃうね」

促されるままに、ソファーに座る。

「ツイッターにすぐあげられちゃうよ、EXOのチャニョル発見！って笑」

彼女は笑いながら手早く部屋を片付けてる。

「ところで、夕飯食べた？」

CY 「いや、まだ」

「じゃあ、作るね。あんまり自信ないけど…お腹すいたでしょう？」

CY 「あ、おかまいなく」

「すごい日本語、知ってる笑」

この人、こんなに笑う人だった？
こないだと全然違うじゃん。
別人を見てるみたいだ。