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XIU 「…チャニョル、あんま、エリちゃんをからかうなよ」
ミンソギヒョンが、俺の手からひょいと目薬を取り上げた。
XIU 「でもエリちゃん、今日はこれ、やっといたほうがいいよ」
「……」
XIU 「で、どうしてもコンタクトに慣れないなら、またメガネに戻せばいいから」
ヒョンは彼女の手をとると、さっさとソファーに座らせた。
XIU 「ほら、怖くないよー、少しだけ頑張って目開けてて？」
ヒョンにアゴを持って顔を上向きにされた彼女は、そのまま拍子抜けするほどのあっけなさで目薬をさされて、キョトンとしてた。
〜〜
CY 「ヒョンって、あの人の扱い、うまいね」
XIU 「扱い…って 笑」
CY 「あの人も、ヒョンには心開いてるみたいだし」
XIU 「ま！長い付き合いだからな！」
俺なんか、いつも怖がられてる感じする。
後ずさったりしてさ、とって食ったりしないのに。
XIU 「次の受診日、いつだっけ」
CY 「5日後かな」
XIU 「その日また、チャニョル、車頼める？」
CY 「うん」
XIU 「じゃ、悪いけど頼むわ」
5日後にギプスがとれる予定。
そしたら、帰国しちゃうんだな。
それまでは毎日、差し入れ持って目薬さしにきて、世話してやんないと。
足痛めたのは俺のせいだし、目の充血も俺のせい…なのか？
でも、そもそもメガネを割ってしまったのは彼女が原因なわけだから、全部俺のせいじゃないよね。
柵と一緒に坂を転がり落ちていくって、どんなコメディーだよ。
1人になると、あの日の夜が思い出されて笑えてくる。
それと同時に、メガネをかけていない時の彼女の綺麗な瞳が思い出される。
…… っ！
胸がまたチクリと痛んだ。
俺、少し疲れてるのかな。
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作者名：rainy day | 作成日時：2019年7月16日 1時
