魔法をかけて (ページ13)

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「ん～～～～～」

CY 「な～ん～で～～～…いつまでたってもできないんだよぉ～～～…」

次第にイライラしてきた俺におびえて、彼女の瞳が揺らぐ。

「チャニョルくんは目が大きいからラクだろうけど、わたしはそんなに大きくないから…」

CY 「目の大きさなんか関係ないよっ！みんなできることだよ！」

「でも、なかなか…」

この人もしかして、壊滅的に不器用なの？

今まで、この人を尊敬できるようなヌナっぽい面をひとつも見てないことに、俺は気づいてしまった。

そっか。

ミンソギヒョンは、そんな彼女が可愛くて仕方ないんだな。

ヒョンはリアル生活でも妹を持つ兄だし、EXOでも長男だし。

「で…できた！」

ようやく彼女がコンタクトを自力で装着できたのは、1時間近く過ぎた頃だった。

CY 「はいはい、じゃ、外して」

「ええっ？」

CY 「外す練習もしなきゃ、どうすんだよ」

「怖い…」

CY 「じゃあ、お手本！」

短気な俺は彼女の前に立ちふさがると、まぶたを開いてコンタクトを外そうとした。

…震えてる…

俺を見上げて目を一生懸命に開けてる彼女が、可愛い。

CY 「ほら」

片方のコンタクトを素早く外してみせて、俺は目をそらした。

もう、限界…

こんな至近距離で2人きりでいたら、ちょっとヤバイ。

CY 「もう片方は、自分で外してみな、俺、あっちにいるから」

「は、はい…」