【銀魂】うまく生きる為の方法

ブレない精神 ページ34

手応え、あり。

なんだよ、私も意外とやるじゃないか。武道の心得なんて少しもないけど、頭を使って相手を欺けば、
こうして勝利を飾ることもできるのだ。

さて、さっそく警察に連絡をいれて_____、





「ぐっ、何しやがんだテメェ・・、」

「チッ、しぶといな不審者！よしもう一撃、」
「誰が不審者だァァァ！？」

「・・アレ、」



そのツッコミに、私の聖剣が止まった。
聞いたことある。つい最近。ほんと昨日くらいに。









「・・・え、あ、ご機嫌麗しゅう坂田サン？」

「全く麗しくねェな」





その声にトゲがあることを悟った私は、
ひとまずヘラリと笑ってみる。

ーーーシャワーを浴びていたのは、坂田銀時。
思っクソ知り合いだったのである。

先ほど私が繰り出した聖剣突きをもろに
食らった彼は、患部を小さくさすりながら、
額に青筋を浮かべた。





「昨日酔い潰れて人をタクシー扱いしたこと
棚に上げて、朝イチ頭かち割りにくるたァ・・、
随分と変わったご挨拶だな」

「ご、ごめんて。そんなに怒んないでよー、
頭に響くっていうか。・・その、ごめんなさい」




ほんとにわかってんのか、と疑いを向けられ、
苦笑を返しておく。さすがに脳天ぶち割ろうとしたことに関しては謝るべきだろう。

確かに、昨日はここまで運んでもらったらしいし
迷惑をかけた。


ーーーでも！だけどね・・、




「レディの家の浴室勝手に使う坂田さんにも
落ち度はあると思うんですけど・・」

「アホか。俺だってレディの浴室で勝手するほど
腐っちゃいねーよ」

「オイそれどういう意味かな」





ここだってレディの浴室なんですけどー！？
今回のケースはその場合に当てはまらないと
言いたいのかこの野郎は。許しがたい。






「お前相手にそんな気を遣ってられるほど
暇じゃねーんだよ俺は」

「私もレディなんですけどね」




もう何いっても私のレディ論を受け入れる気は
なさそうだ。・・この色気がわからないとは、
坂田さんもまだまだガキだということだろう。
しょうがないなあ。こちらが折れてやらねば。





「ーーーまあ、昨日は世話かけたからね」

「ん」

「何だその手は。手相なんて見れないよ私は」

「アホか。昨日の相談料よこせっつってんだよ」


「・・・飲み代か」
「相談料金デス」




ため息が出る。いつでもスタンスは変わらない。
ブレないなこの男は。ーーま、こいつにいろいろ
話しちゃってる私も私だけど。

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