検索窓
今日:5 hit、昨日:4 hit、合計:107,076 hit

平凡非凡 ページ27

ー銀時サイドー




飯を片付け、依頼料を受け取った俺は、

肌寒い夜、兄貴の家なのだというそこをでて少し
お見送りのために玄関までついてきたAを
思い浮かべながら、白い息を吐き出した。






「ーーー俺からすりゃ、十分面白いけどな」




この世の中、平凡な奴なんざ、五万といる。
その中で自分の立場を非凡に変えたいなどと
思ってる奴が何人いるだろう。

むしろ、平和にそれなりに生きられる人生を
謳歌するべきだと考えるはずだ。

素直に一喜一憂するその姿は、なかなか見てて
面白ェもんがある。






(・・そもそも、)



非凡ってなんだ?
あいつは何を会得して非凡と呼べるのか。


例えば、刀を握り戦にでた元攘夷志士である俺も
平凡ではねーだろうし、宇宙人である神楽だって
平凡じゃねェ。ーーじゃあ新八は?
スナックを営むババアはどうだろうか?



ようやく見えた我が家。ガラガラと戸が開いた瞬間
小走りの足音が聞こえた。





「ーーーあ、やっと帰ってきましたね銀さん!
こんな時間までどこいってたんですか!」


「うるせーな。オカンかテメェは」

「あんたみたいなチャランポラン産んだ覚えは
ないですよ」

「俺だってそんな粗末なケツから生まれた覚えは
ねーんだよ死ね」

「何でそんな辛辣!?」




今日は泊まっていくらしい新八が眉をしかめる。
神楽は寝ちまったらしく、家の中は比較的静かだ。

湯呑みに口をつけながら、そいつは「それで」と。





「今日はAさんの依頼だったんですよね?
こんなに長引いたんですか?」

「あ?あー、いや」


「・・・・なるほど。またパチンコですか」
「違ェよ!!何悟ってんだ!」




一気に白い目を向ける新八。この瞬間におのれの
信頼度の低さを痛感する。



「ったくよー、色素のうすっぺらいパーツを
並べた腐れ童貞にメガネ乗っけただけの生物が
偉そうに口聞いてんなよ」

「オイイイイ!ちょっと悪意ありすぎだぞそれ!」






ナルホド。こいつは平凡でも非凡でもねーな。






「ーーー地味だな」
「いい加減にしろよ」

アホなこと→←ピリオド付け足し作業



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (104 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
225人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 坂田銀時 , ギャグ   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

シュシュ☆☆(プロフ) - インクさん» 変換ミスです。申し訳ありません!ご指摘、本当にありがとうございます! (2018年4月1日 1時) (レス) id: ad40a3ccd1 (このIDを非表示/違反報告)
インク(プロフ) - スマートに の話の1部分「孫にも衣装」→「馬子にも衣装」です (2018年3月31日 23時) (レス) id: 2fb63eb0d6 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ♪( ´θ`)ノさん» ありがとうございます!ありがたきお言葉…!惚れ惚れしていただける作品…かけるよう頑張ります!よろしくお願いいたします! (2018年2月18日 11時) (レス) id: a89349d530 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - ナナさん» ありがとうございます!お時間ありましたら、のぞいてやってください!いつも感謝です! (2018年2月18日 11時) (レス) id: a89349d530 (このIDを非表示/違反報告)
♪( ´θ`)ノ - いつも更新を心待ちにして居ります。シュシュ様の物語に惚れ惚れとして居ります!これからも執筆頑張って下さいね (2018年1月27日 17時) (レス) id: 1b93fa20e6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:シュシュ☆☆ | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年1月22日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。