15分 ページ25
爆発の光によって、私の待機する操作室が一瞬明るく照らし出される。
私の足元から、大きく伸びやかに影をつくった
それは、ーー次に、静かな"無"を生み出した。
「・・・15分」
手元の時計は、鎮圧を始めた時刻から
15分後を示していた。
船の残骸が、宇宙に散っていく。
それを目で追うこの瞬間が毎度、一番虚しい
「ーーーあっけなかったな、頭脳派」
結局、力には勝てないというのか。
そんな悲しい世界があっていいのだろうか。
つぶやいた私に虚しさを与えた張本人たち。
ーーー船から伸びた通路を走る夜兎たちは、
どうやら、無事戦場から帰還したらしい。
やがて足音がまばらに聞こえ始め、
最初に操作室に顔を出したのは、副団長だった
「何分だ」
「15分です」
「存外早く終わったな」
感想は、それだけだ、毎回。
返り血を浴びた副団長は、それを気にする様子もなく、宇宙を眺め始めた。その赤から咄嗟に
目を逸らす。
ーーーあぁ、もう。鉄臭いってば。
「・・・けが人は」
「さあな。この様子だと、いねーだろうな」
平静を保ったつもりだったけど、声が震えた。
やっぱりダメだ。血は無理。おぇ。
さりげなく手で口を覆った私の耳に、
自動扉の開く小さな機械音が聞こえて。
「ーーーお疲れA」
「・・・・・・オツカレサマデス」
悠々とマントを翻しながら姿を現した男に、
生きてたんですか、と嫌味を一つ。
やはり目をそらしてしまう。ーーなんせ彼は、
副団長よりもっとひどく血塗れていたから。
「そういう労いは、ちゃんと目を見て言って
ほしいモンだネ？」
「労いではなく嫌味なので問題ないでしょ」
どこに視線を通わせることもできず、
やがて船内に充満しだした血の臭いに
鼻を曲げながら。胃の中から押し上げられる
感覚に襲われる。「すみません、少し休んできます」と告げ、ーー私はひとまず一度、
足早に操作室を抜け出した。
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シュシュ☆☆(プロフ) - ミリアさん» ありがとうございます！リクエスト、大変ありがたいのですが、申しわけありません…コラボ作品は専門外なのです…。ご期待にお応えできず申しわけありません…よろしければ銀魂作品、楽しんでいただけると嬉しいです (2017年8月27日 19時) (
レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - fuさん» いつもありがとうございます！ここから盛り上げていけるよう頑張ります！ (2017年8月27日 19時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 戦胡蝶さん» ありがとうございます！きっとデレンデレンになってくれる…はずです！頑張ります！気長にお付き合いいただけると嬉しいです！ (2017年8月27日 19時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 夜神さん» あわわ…！本当ですか！ありがとうございます！心配していましたが、ご期待に応えられていれば嬉しいですっ！ぜひ養ってください！笑 (2017年8月27日 19時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
シュシュ☆☆(プロフ) - 紫蘭さん» ありがとうございます！夢主ちゃんのドライな部分、うまく溶かしていきたいですね！足を運んでいただき、ありがとうございます！ (2017年8月27日 19時) (レス) id: 61b42241f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：シュシュ☆☆
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作成日時：2017年8月16日 12時
