【銀魂】迷子の兎

スーパーサイヤ人 ページ9

味噌汁と焼き魚といういたって普通の
朝ごはんを並べた。

食卓についた神威君は、猛烈なスピードで
皿の上を片付けて行く。



ただ苦笑いを漏らしていると、
神威君は突然、あ、と声を漏らした









「ーーーそういえば、アンタ名前は？」

「・・ああ、まだ名乗ってなかったっけ」




一晩一緒にいたというのに名前すら
教えていなかったのだ。






「私は折谷A」

「Aネ。ヨロシク」

「ちょ、いきなり呼び捨て？」

「じゃあ何て呼んでほしいのさ」

「ご主人様とか・・ごめん冗談！
箸折らないでェェェ！」





箸の両端を手で掴んだ彼をみて即座に謝る。
これ以上物壊されてたまるか。








「・・・ところで、今日はどうするの？」

「ん？」

「私仕事だから。神威君は部下の人
捜してきたら？」






至極まともな提案だ。
そしてあわよくば今日中に見つけて早急に
去って行って欲しい。







「んー、まあ気が向いたらネ」

「気が向かなかったらずっとここにいるの？」

「かもネ」
「お願いだからやめて！」





冗談でいったのに、真面目な声色で
即答された。やだ。








.









「あとねA、・・・ご飯、全然足りない」

「・・・・・・・・え、」







すでに炊飯ジャー何合分かをたいらげた上で
そんなことをほざいている彼は、


スーパーサイヤ人か何かでしょうか。

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