【銀魂】迷子の兎

気が向くとか向かないとか ページ19

休日はいつも買い出しにいくことに
している。

今日という休日も特に例外ではなく。






「神威君、あんたの今日の予定は？」

「三食ちゃんと食べる」
「いや小学生の学級目標じゃないんだから」






それに、改めてそんな目標立てなくても、
いっつも十分すぎるほど守ってんじゃん。

むしろ食事制限して欲しいくらいだよ。









「・・何もないならさ、一緒に外いかない？」




また迷子になるから(むしろなってほしいけど)
と最近では家の近辺をウロウロするだけだった
神威君。きっとつまらないに違いない。






「どこ行くの？」

「デパートだよ。ご飯食わせてやってんだから
荷物持ちくらいしても罰は当たらないでしょ」





最後のは一種の嫌味のつもりでいってやった
わけだが、彼には無効果らしい。

一人で納得した様子をみせて
意外とすんなり頷いたのだ。







「ウン、たしかにそうだネ」



「え、荷物持ちやってくれんの！？」

「気が向いたらネ」

「ちなみに気が向く確率は何%くらい？」
「0%」

「・・・気が向くも何も、
最初から持つ気ないじゃんんんん！！」





持たないならくんな！、と言いたいところ
だけれど、少しくらいは遊ばせてあげよう。







「・・・・まあいいや。とりあえず行こっか」

「ハハハ」
「それはどういう意味が込められた笑いかな」






意味深な笑いをこぼしたそいつを
怪しみながらも、とりあえず休日の買い出しへ
繰り出すことにした。

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