【銀魂】蛙の子は蛙

かつてない状況 ページ39

「ーー好きです」




「・・・・は？」




．




昼休み、ぼけっと縁側で涼んでいた私は
1人の隊士に呼び出された




「いや待て。何いってんの」

「だから、好きなんです
付き合ってください」




知らないよこんなむっつりしたメガネ隊士

何これ。噂の告白ってやつだろうけど
なんだか雰囲気もクソもないというか。




．




「・・馬鹿じゃないの？」



「本気だよ。Aちゃんすごく可愛いし。
すっごく好み」

「なかなかいい趣味してるね」




・・とはいえね。




．





「うん。ごめん。無理」

「ええええええ！？」
「そんじゃそういうわけで」

「いや、ま、ちょ・・、」




．




ーー突然ぐっと後ろに引っ張られる感触

は？、と頓狂な声がでたころには
身動きが取れなくなっていた




．



「・・Aさん」

「ちょちょちょ！！何してる！？
頭腐ってるんじゃねーのもしかして！？」




．





気づけば隊士の腕の中

流石に鍛えているためか、
普通に胸板を押してもびくともしない




．




「おいいいい！セクハラですよこれええ！！」




．





何をいっても反応なし。

びみょーに腰のあたりで動く手に、

ぞくりと悪寒がはしり、
じわりと変な汗がしみる




．





「ちょ、・・っ」





ーー殴り飛ばせば済むというのに。


かつてなかった状況に
体が硬直して動かない




．




．




「ほんとやめ・・ーーー」
「おい」




．





タバコの香り




低く響く声




．





．






「ーー何してんだテメェら。公務中に」

これは・・ーーー→←感覚

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