君という男の子 2 (ページ7)

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調理場について、離してあげたAの手。

Aの顔を見ると、まだ寂しそうな顔をしていた。

そんなにベッキョンって人が好きなんだね。

なんて思って少し落ち込んだ。

そんな気持ちを隠すように明るさを装って、

「そんな、寂しそうな顔するなって！ベッキョンっていう人が見えないように僕が邪魔してあげるから！w」

と言うと、

「…違う…」って言うA。

違うの？じゃあどうしてそんな顔するの？

不思議に思ってAに聞くと、

「じょ、ジョンデが手、、離したから／／／」

え？

空耳じゃないよね？

僕のせい？

嬉しいすぎて頭がついてこない。

「な、なんでもない！！今の忘れて！」

今のを忘れろって？

そんなの無理な話に決まってるじゃん。

頭の中でコピーしまくったよ。

恥ずかしそうに、でも素直に、顔を赤くして言ってくれたAが可愛いくて可愛いくて仕方なかったから、恥ずかしがる君を無理矢理抱き締めてしまった。
許してよ？Aが悪いんだから。

恥ずかしがりながらも抱き締められたままのA。

僕にも可能性があるんじゃないかって勘違いしちゃうよ？

こんなに手に入れたいって思えた人はAが初めてだよ。

ベッキョンなんかに渡さない。
絶対僕のものにしてみせるから。