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82*〜JD side〜 ページ32
Aの一言で、僕の頭は一気に真っ白になった。
バカみたいに、Aと付き合えたことを喜んで、
僕に対して顔を赤くしてくれるAに、もしかしたらと思って浮かれてた。
Aがベッキョンを忘れられない事は分かっていたのに。
それを承知の上で付き合ったのに。
Aがベッキョンのものになってしまいそうになると、悔しくて悔しくて、
自分だけのものにしたくて
彼氏を気取りすぎていた。
「…もう終わりかぁ…なんか浮かれてた。(；^∀^)」
そう言った僕に、
A「…私、まだ終わりって言ってないじゃん！」
寂しそうな顔で、泣きそうな顔で言ったA。
本当に？
A「…私、まだジョンデと別れるって一言も言ってない…」
嬉しくて、嬉しくて、
Aをおもいっきり抱きしめた。
こわかった。本当にこわかった。
Aが僕から離れてしまうことがこわくて
一生僕のこの腕から出ていけないように
きつくきつく抱きしめたんだ。
このまま死ぬまで時間が止まって欲しいと思った。
僕のAのままで、そのまま全てが終わってしまえばって思ったんだ。
本当に異常なくらい
Aしか見えてないんだ。
僕がこんな風にこわがっているのは
Aがいつか離れていくって
もう分かりきっていたからかもしれない
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作者名：chidae | 作成日時：2014年6月28日 17時
