誰が許すか27 ページ27
─────職員室。
溝口「...及川、お前の呼び出された理由わかるか?」
及川「いいえ、全く。」
溝口くんはものすーごぉぉぉいため息をついて言った。
溝口「お前、なんで遊馬が退部した?いや...、」
させたが正しいか。
って言う溝口くん。
なんでも何も、そんなの決まってる。
及川「夢莉に、仕事押し付けてたからですよ。」
溝口「てかお前が敬語だと逆に気持ち悪いな。」
及川「俺も思った。」
溝口「はぁ...お前、そんなに人を見る目ないやつだっけ?主将だろ。」
溝口くんは何を言いたいの?
及川「俺は、自分で判断したけど〜?」
溝口「じゃ、これの存在知ってるか?」
溝口くんが俺に突きつけてきたのは、びっしりなにかが書かれたノート。
及川「これ...全部俺達の事が書かれてる...?しかも、メニューとかアドバイスとか...全部的確だしわかりやすい。」
丁寧な字でびっしりと。
1人1人の、その日の様子からプレー状況も全部。
まさか、
及川「夢莉が?」
溝口「お前の目は節穴か。」
また、大きなため息が1つ。
溝口「この字、遊馬のものだ。それに毎回ノートも遊馬が提出してたからな。」
及川「そんなの!遊馬が夢莉から奪ったに決まってんじゃん!」
溝口「いいから黙って聞いとけ。」
ゾワッ...!
確かに、そう感じた。
こんな風に怒ってる溝口くんは見た事ない。
溝口「まず、細かい点までしっかり読めばわかるだろうが、このノートの内容には確証がない表現ばかりだ。
こうだったような気がするから、もしあれだったら次はこうしろ、みたいな感じな。
ま、俺が見ていた事を含め言えることは、ずっと裏で仕事をしていた...つまり、
お前達の様子なんて、ちょっとしか見れてない遊馬にしかこんな表現はできない。
ずっと応援しかしていない、ずっとお前らの事を見ていた姫宮が、こんな曖昧な表現したら逆にお叱りもんだぞ。
それに、朝練の準備も、部室の掃除も、スポドリやタオルの用意も全部俺がいっっっちばん初めから見ていた遊馬の用意の仕方から変わってない。
それに加え、自主練に付き合ったり、こんなに手の込んだノート用意したり、バイトだってしてるんだぞアイツは。
それを...部長のお前が追い出した?」
ちょっと待って、ついていけない。
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水無月のぞみ - 研磨や赤葦推しだからその2人のが読みたい! (2月20日 14時) (レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
もちもちまる - 私はその姫宮のことを岩ちゃん風にクソ宮って言います(宮兄弟じゃないよ!!!?!?) (2022年4月25日 16時) (レス) @page12 id: 1c7bf85d9b (このIDを非表示/違反報告)
フェル!(プロフ) - もう本当に面白いです!最終話から見て何回も見直してます! (2019年11月28日 18時) (レス) id: a359259d3c (このIDを非表示/違反報告)
みずたまみさき - すごい!最初の一話から面白くて引き込まれました! (2019年1月8日 1時) (レス) id: 88a569b2f9 (このIDを非表示/違反報告)
雨水無月(プロフ) - アオさん» 了解です!直します! (2018年3月20日 15時) (レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨水無月 | 作成日時:2017年12月17日 23時