誰が許すか26 ページ26
─────回想...?
「あれ、矢巾さん達自主練ですか?」
矢巾「お、うん。」
まだ、姫宮が入部する前の事。
「もし良かったら付き合いますよ。...バイトがあるのでそんなに長くは居られないんですけど。」
矢巾「いいのか?ありがとう!流石、元ユース選考選手だな、自信が違うw」
嫌味とかじゃなく、本当に遊馬は元ユースの選手に選ばれるくらいの実力だったらしい、
ま、これも人伝に聞いた話だから曖昧だけど、
でも...その上手い話を蹴った、てので有名なんだけどな。
「私なんかが、と言うべきですね。」
謙遜してたけど、一緒に練習すると馬鹿みたいにセンスしかない奴だった。
アドバイスも的確かつ、俺達が成長する為に必要な事しか言わない。
「お疲れ様です。」
矢巾「ありがとー...ためになった、また付き合ってくれるか?」
「勿論ですよ。」
その後バイトがあるって言って毎回帰ってたのに、
ほぼ毎日自主練に付き合ってくれた。
姫宮が入ってきてしばらくの頃かなぁ...。
急に、
「すみません、疲れてて...体が.....。」
って言い始めた。
そんでその後、姫宮が色々言い始めただろ?
姫宮「矢巾せんぱい...Aちゃんがお仕事サボってるのに自主練やってたって本当ですか?」
矢巾「仕事やってない?あんなに疲れた顔してる奴に自主練なんかさせられない。」
って言ったんだよなぁ...。
それからもっと姫宮の発言がエスカレートしていって、やつれた顔してた遊馬の事、ちゃんと及川さんに言えばよかったって思う。
今更だけどな。
金田一「え...そんなの知らなかったです。」
金田一が変な顔をする。
悲しいのか、困惑なのかわからないけど、俺には同学年のお前が気づいてなかった事の方が不思議だ。
国見「あいつ、頻繁に倒れてたらしいです。バイト先で。」
矢巾「...それ、本当か?」
国見「この前、バイト先の店長さんから聞きました。あと.....俺の目の前で倒れました。」
嗚呼、俺達は本当にバカだ。
あんないい子を、守る事ができなかった。
金田一「じゃ、じゃあ俺達は何もしてないA.....遊馬を追い出したって事ですか...?」
金田一の声が震えてる。
矢巾「もう確信してもいいだろ。」
国見「これが、現実だよ、金田一。」
俺はもっと早くに、目を覚ますべきだったな。
ごめん、A。
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水無月のぞみ - 研磨や赤葦推しだからその2人のが読みたい! (2月20日 14時) (レス) id: ba8b16685c (このIDを非表示/違反報告)
もちもちまる - 私はその姫宮のことを岩ちゃん風にクソ宮って言います(宮兄弟じゃないよ!!!?!?) (2022年4月25日 16時) (レス) @page12 id: 1c7bf85d9b (このIDを非表示/違反報告)
フェル!(プロフ) - もう本当に面白いです!最終話から見て何回も見直してます! (2019年11月28日 18時) (レス) id: a359259d3c (このIDを非表示/違反報告)
みずたまみさき - すごい!最初の一話から面白くて引き込まれました! (2019年1月8日 1時) (レス) id: 88a569b2f9 (このIDを非表示/違反報告)
雨水無月(プロフ) - アオさん» 了解です!直します! (2018年3月20日 15時) (レス) id: 6950f1f86c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨水無月 | 作成日時:2017年12月17日 23時