空想夢 (ページ10)

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ないんページ10

『はっ、はっ、ひゅっ、けほっけほ』

優「おい、ゆっくり息を吐きながら呼吸しろ！」

『はっ、ひゅっぼ、くは、ちがっ！』

、、、ナニをボクハ考えていたノ？

『はぁっ、はぁっ、ひゅっ!』

こんなはずじゃなかった、いつか聞かれると思ってた…でも、今まで通り

“何でもない”よ～？(笑)私が生徒会長(孤独の王女)な訳ないじゃん！

って言うつもりだったのに、

『はぁっ、ひゅっ』

ちがう！ちがう！

優「おい、聞こえてるか？」

『な、んひゅっ、で、ちが、』

優「A、急に変なこと言ってごめんな？」
「A、俺に呼吸を合わせてな？」

『ひゅっ、ふっはっひゅっ』

そう言って彼は僕を抱き寄せた
優の心臓音が聞こえる
優のぬくもりが心地よい

『ぼ、くはちがっ、ひゅっ』

優「そうなんだな、違うんだよな、
…大丈夫わかったから、な？」

優はそう言って抱き寄せる力を強くした
、、、このぬくもりに身を委ねてしまおう

『ひゅっ、んっはぁっ』

優「そう、じょうず」

優はそう耳元で呟いた、ほんのり柔らかく甘い声で
その声にまた惚れてしまった

『んっ、ふぅはっ、はぁっ、んっ」

優「いいこいいこ、上手だよ」

…その甘い声に僕は弱いんだよっ

『んっ、ふぅふぅ、はぁ』

『ん、』

ふぅ、だいぶ呼吸落ち着いてきた

優「落ち着いた？大丈夫そ？」

『ん、だいじょぶ』

優「はっははw呂律回ってないやんw」

『うるしゃいやい』

…なんだか頭がぽやぽやする

優「さっきはごめんな？変なこと言って」

優はそう言って僕の頭を優しく撫で続ける

『ん、いい、よ？ぼくも、おかしかったから、』

優「そっか、ありがとな」

そう言って優はまた、二三回ほど優しく撫でてから優しく抱き締められる

『も、かえろ？』

ぽやぽやした頭で僕はそう言い
立ち上がろうとしたが、力が入らなかった…

優「ん、わかったA立てるか？」

見透かされたのか？
そんなことを思いながら首を横に振る

優「だと思ったw」

イラッとし自力で立ち上がろうとしたとき、浮遊感がした、理解ができず上を見上げた…
そしたら、優の顔が視界を覆っていたのだ

『ふぁ？！』

お、お姫様だっこ？！恥ずかしっ！
そんなことを思っていると、クスクスと笑う声が聞こえた

優「黙って俺に抱えられてな」

きゅん、ん？胸がきゅーってなった
恥ずかしくなって優の胸に顔を沈めた

最後に見た空の色はオレンジのような真紅色だった…