故に私は君が嫌いだ！【文豪ストレイドッグス】

勇気 ページ44

『詰まり敦くんは今船上に居る、そう云う事ですか、？乱歩さん。』









乱歩さんの異能力、超推理で次々と謎が浮き彫りと成って行く。








私は異能に関しても何に関しても今は赤子同然であるが故に不安が収まらない。







「そう固くなるな。大丈夫だ。」




『国木田殿…』







「今から敦くんを救出しにいく為にはとんでもなく急がなければ成らない。








そこで、だ。A、君の異能でひとっ走り港まで走れる？」






『ら、乱歩さん、然しその、まだ使ったことが。』





「使ったことがないから、敦が連れ去られても構わないの？」


…そうか。









頭から冷水を浴びせられたように不安が消えていく。











私の勇気云々で敦くんの命運が分けられてなるものか。












『…いえ。私が甘ったれていました。大丈夫です。行って来ます。』









「A、呉々も無理はするな。芥川と対峙したら攻撃はせず逃げろ。」














『はい！大丈夫です！』











探偵社の外に出、脚に力を込める。






大丈夫だ。私の異能。







私の体力と引き換えに、脚の速さを。









『…恩讐の、彼方に！』

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