力と拳と食欲と ページ30
『改めて初めまして…では有りませんが、賢治くん、菊池Aです!今日一日、宜しく御願い致します!』
「此方こそ宜しくお願いしますねAさん。Aさんはお幾つでしたっけ?」
『十六です!』
「それじゃあ僕たち、探偵社の中で一番年が近いんですね〜!何時もの仕事は探偵社の皆さん大人ばっかりなので、楽しみです〜!」
賢治くんは確か十四だったか。齢十四でもう探偵業を営んでいるとは、大したお人だ。
『して、今日の業務内容は…』
「ええと…指定暴力団の取締ですね!」
『把握致しました!失礼ですが其処のお方!ここいらで怪しい人や、乱暴を働いている人々を見ませんでしたか!!』
「…は?」
「少しだけでも善いんです!例えばそうですね…貴方たちのようにいろんな物を広げている、バッドで武装した10人組、と書類にはありました!御存知ないですか?」
『賢治くん!犯人はこの人だと思いますよ!』
どう考えても資料通りの容姿である。
然し賢治くんのほうは、うーんと首を傾げ、少し考え込み、こう告げた。
「…でも、この人たちは違うと云っているので、違うと思います。Aさん、行きましょう!」
『えっ…一寸待って賢治くん!!』
何故か一人納得してしまった賢治くんは、そそくさと探偵社へと足を運ぶ。
後ろを振り返ると呆気に取られた(恐らく)書類の指定暴力団であろう十人組が、各々バッドや鉄パイプを手ににやりと笑う。
『…ッッ』
「お前等!武装探偵社とか云ったか?助かったぜ!こんなちびのがきんちょ二人でよォ!」
いつの間にやら賢治くんと私は大の男十人に囲まれていた。
抵抗する間も無いまま、鉄パイプを振り下ろされ、私が為す術も無い儘ぎゅっと目を瞑ったその時だった。
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うみねこ(プロフ) - sakiさん» わざわざ受験の応援までありがとうございます😢これからも精進致します!!!ので!!!!どうか御愛読下さいッッ!!!! (2022年3月13日 22時) (レス) @page41 id: 162766b2fc (このIDを非表示/違反報告)
saki(プロフ) - わぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!これからも頑張ってくだい!!!!!! (2022年3月12日 21時) (レス) id: b490b17036 (このIDを非表示/違反報告)
saki - 入試頑張ってください!!!!!!!この小説特に好きです!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2022年2月15日 21時) (レス) @page41 id: 0fd44e5e71 (このIDを非表示/違反報告)
うみねこ(プロフ) - 完熟済みの桃さん» イヤァ゛!!!!!!!私からすれば貴方しか勝たんです!、!!!!!特大ありがとうございます!!!!!!!!!!!お待たせしまくってほんと、、、申し訳無い!!!!!! (2022年2月15日 17時) (レス) @page40 id: f55211ea64 (このIDを非表示/違反報告)
完熟済みの桃 - まじでこれしか勝たんと思いました。更新待ってます (2022年1月20日 21時) (レス) @page40 id: f290e00cd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うみねこ | 作成日時:2021年8月19日 0時