故に私は君が嫌いだ！【文豪ストレイドッグス】

初対面ですが？ ページ26

『先ず、君の名前は何というんだ。そして如何して私の名を知っている。』








あれ、おかしいな。




先程までは間髪入れず答えてくれたこの青年。今はなにも答えずわなわなと震えている。






「…A、貴様極めの異能を使ったのか！」




『…極めの、異能？』









なんだそれは。






「…何れ判る。僕(やつがれ)の名は芥川龍之介。ポートマフィアの禍狗だ。」







『あく、たがわ。そうか。出来れば敵組織と宜しくしたくは無かったが、私の名前は菊池A！




其処で今宇宙猫になっている太宰殿と敦くんと同じくして、



たった二日前入社したばかりの新入探偵社員だ！』






「Aちゃーん！喋り過ぎだよー！」







『にこにこしている暇が在るならこの状況を何とかしてくださいよ太宰殿！して、私と君は初対面な筈なのだが、』



矢っ張り距離が近い。




ぱあそなるすぺえすなるものをご存知無いのだろうか。






「初対面なものか。貴様は何も判っておらぬ。」




『そりゃあそうだろう、私自分の名前と年齢位しか私について知らない。』






そう告げると芥川は何処と無く酷く哀しそうな顔をした。殆ど表情筋は動いていないが。





「A、貴様は今探偵社員なのか。」




『先刻そう告げたぞ。』




「ならば好都合だ。近いうちに迎えにいく。」





『…は？』




迎えに行く…迎えに来る？如何してだ。




『…其れは、如何云う…』









「A、僕(やつがれ)は貴様を好いている。僕の伴侶に成れ。」









『は？？？』

嗚呼女医、お慕いしております。→←違和感、距離感。

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