エイト! ページ9
影「嘘をつくな。話し掛けても逃げるだろう。」
貴「逃げてない。それよりもう帰りたいから。手、離して。」
必死に冷静を装って影に手を離すようにお願いするが、影は手に入れた力を弱める気は無いらしい。
影「訳を話せ。俺が何かしたのなら謝る。」
貴「違うよ。影は何もしてない。ねぇ帰りたい。」
影「俺の事、嫌いになったのか?」
貴「!?ちがっ((影「じゃあ何故そんなに避けるのだ!!!!(ドンッ」いっ、影?」
影オロチに肩を捕まれて、壁に押し付けられてる。壁ドンと言うものなんだけど
今は全然ときめいたりしない。むしろ怖い。こんなに怒ってる影は初めて見た。
貴「影、離して。」
影「何故、我を避けるのだ?」
影が自分を我って言ってる時は、怒ってる時や暗殺の時だけ。今は前者。
肩を掴んでる手に力が入って痛い。言いたくない、言いたくないけど
言わなきゃ、伝わらない
貴「__でしょ。」
影「なに?」
貴「だって影オロチは好きな人がいるでしょ!?
私と影が仲良く話してる所を見て勘違いされたら影が傷付くと思って
私が影との間に壁を作ったら、その子と影が上手く行くと思ってッ、
私は、影が好きだから、影が傷付くのは、見たく、ないよぉ(ポロポロ」
影「ペロッ」
貴「!?影?(ペロッ)ちょ(ペロッ)くすぐったい(ペロッ)影///」
影は自分のマフラーを口より下までおろすと、私の涙を舐め始めた。
影「Aは、俺の事を好きと言ったな?」
貴「ッッ////(コクッ」
先程の言葉を思い出して顔に熱が集まるのが分かった。
恥ずかしくて俯く私。影は肩から離した手を頬に添えて
影「その好きとは友情で?それとも、恋愛の方か?」
そう聞きながら私の顔をゆっくりと上げさせる。マフラーを下げた影は
妖しく笑い、わざと聞いているのが分かる。それでも、月を背に妖しく笑う影はとてもカッコ良かった。
貴「恋愛、の方、です///」
影「俺も、俺もお前と同じだよ(チュ」
そう言って私の口にキスを落とす影。優しく、包み込むようなキス。
そのリップ音だけでとろけてしまいそう。
貴「チュ、チュッ)影、も、無理ィ///」
影「そうか、ならば今日は止めるか。それよりも、今からお前は俺の女だからな。
その、他の奴とか見ずに、俺だけ見ててくれよ//」
貴「勿論だよ。影オロチ大好き!」
影「!?俺も、愛してる(チュ」
そう言って最後にもう一度キスをする影。
これからは、ずっと一緒に居ようね♪
12人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ