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朝だったのに時間もすぎ、今はお昼すぎとなった。
「私遠くから来ててあまり詳しくないんですけど、戦中ですよね。なんでこんなにのんびりしてるんですか?」
位の高そうな人に尋ねてみる。
「そりゃオーマガドキ領主とグルだからね。
戦中とは言え戦うことは無いからさ。」
「まあ、尋ねたとはいえそんなこと言っていいんですか?」
「はっ、お嬢ちゃんだから言ってるんだよ。
こんなべっぴんなお嬢ちゃん、見た事ないからね。」
「口が達者ですね。
ちなみに、タソガレドキ軍ってどのぐらい強いんですか?」
「忍軍もそうだが鉄砲隊、長柄そして砲兵隊なんかが強いって話だ。」
本当はこれ秘密だが、と耳に口を寄せられる。
「今言った部隊で園田村を攻めるつもりだ。」
「…ひとつの村相手にそこまでの部隊を?」
「城主の命令だからなぁ。詳しくはわかんねぇが…。」
「なるほど。ならこれから忙しくなるのですか。」
「まあそうだな。」
「それじゃ、私は兵の皆さんに団子配りに行ってきますね。体づくりです。」
行ってらっしゃい、と見送られる。
まずいな、そんなに部隊を連れられちゃ村一つだけでじゃ対抗できない。
村を攻める編成じゃない…。
本当は城主に色仕掛けするつもりだったけどそれどころじゃない。それにもう知りたい情報は知れたし。
早いところ学園長先生に知らせなきゃ。
虎「うわぁ!!!」
慌てて走っていると曲がり角で子供とぶつかってしまった。
「ごめんね、大丈夫…って虎若?!」
虎「あれ、A先輩…。」
「どうしたの?なんでここに?」
虎「実はタソガレドキ領の印を取ってるところでして。」
話によるとオーマガドキ領とタソガレドキ領の両方の印を取ってるらしい。
虎「A先輩は何故ここに?」
「あー…私も似たようなもんでさ。」
虎「…だったら!一緒に山田先生のところ行きませんか?」
キラキラと期待の眼差しを向けられる。
「んー…ちなみに場所は?」
学園への帰り道にあるなら寄るのもありかもしれない、と場所を聞く。
説明を受ける。話を聞く感じ通り道にあるらしい。
虎「それじゃ行きましょう!」
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作者名:ぽぽぽ | 作成日時:2023年7月17日 20時