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職員室に向かい、扉をノックすると声が聞こえてくる。
「あ、Aです。」
山「Aか。入ってくれ。」
そう言われ扉を開けて中に入ると、先生が全員揃っていて。
「え、何事ですか？」
土「あーこれはだな…。」
話を聞くと小松田さんが学年別に分けられた課題をグチャグチャにしたまま配布したらしい。
「え、ええ！それ大丈夫なんですか？」
土「いや、全然大丈夫じゃない。
だから夏休み中、Aに手紙を送ったんだ。」
「なるほど…。」
当の本人、いつも通りのテンションだったけど。
土「事前に知っておいて貰った方がこちらとしても楽だし。」
「確かにそれもそうですね。」
あの後色々話を聞かされ、長屋に戻っていいと言われたので長屋に向かう。
「久しぶりだ…この部屋。」
恋しい恋しいこの部屋。昔からの服なり物を置いてるから自然と落ち着く。
「第2の実家ってやつだね。」
そんなこんなでゴロゴロしていると扉の方からコンコンと音が聞こえる。
土「A。私だが。」
「土井先生。どうぞ。」
土「…何してるんだ、？」
入ってくるなり怪訝そうな顔を向けられる。
「久しぶりの長屋、今味わってるんです。」
土「そ、そうか。」
「それよりどうされました？伝え忘れとか？」
土「あ、いやそうじゃなくてだな。
夏休み中、きり丸と過ごしてくれたそうじゃないか。」
「あーそうですね。私の家で過ごしてもらってましたよ。」
土「それのお礼をしに来たんだ。
仕事とはいえ急だったから私もきり丸をどうしようか悩んでたし。」
「きり丸、土井先生居ないから寂しそうでしたよ。
学期がはじまったらちゃんと話しかけてくださいね。」
土「もちろんだ。ありがとな、A。」
「いいですよ。」
そう言って今度奢ってもらう約束をした。
見返りは別に求めてなかったけどラッキー。
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作者名：ぽぽぽ | 作成日時：2023年7月17日 20時
