度が過ぎちゃ困るの段 ページ37
「ほんとにきり丸くん可愛いね〜。」
「ね！うちの息子がちっちゃい時思い出すわ〜。」
き「そ、そうなんすか。」
「きり丸モテモテだね。」
き「疲れましたよ。」
そういって腕をだらんと下げる。
「あ、お母さんがご飯できたって。行こっか。」
そう言うと、待ってました！と見るからにはしゃぎ出す。
き「A先輩のお母さんのご飯、ほんとに美味しいっす。」
「でしょ。美味しいよね。お母さんのご飯。」
ご飯の献立について話しながら家に向かう。
母「おかえり2人とも。ご飯出来たから食べなさい。」
はーい！と2人で返事をしてご飯を食べ始める。
き「あー俺ずっとここにいたい。」
「土井先生が寂しくて泣いちゃうね。」
き「土井先生で思い出したけど俺、バイトしなきゃ。」
「んーここら辺で募集してるところあったかな。」
お母さんに聞いてみる。
母「バイト？Aするの？」
「いや私じゃなくてきり丸が。」
え！？ととんでもない速さでこちらに向かってきた。
母「なんできり丸くんがバイトするの？」
まだこんなにちっちゃいのに。早いわよ。と冷静に、でもどこが熱く語り出す。
き「いやーかくかくしかじかで…。」
きり丸が訳を話すとお母さん涙ぐんできて。
「あ、きり丸お母さん泣かせた。」
え、え？と焦り出すきり丸。
母「よし分かった。ここにいる間バイトしなくていいわよ。」
ただ、と話を続ける。
母「家のお手伝いしてくれたらちゃんとお給料払うわよ。」
本当はお小遣いとして上げたいけど、そしたらきり丸くん気使っちゃうでしょ？と言う。
お母さん、私と同じ思考じゃん。さすが親子。
き「え、いいんですか？？」
母「もちろん。私の事お母さんとでも思ってね。」
「じゃ私お姉ちゃん？」
そうっすね、と3人で笑う。
これで少しはきり丸の寂しさも無くなればいいけど。
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作者名：ぽぽぽ | 作成日時：2023年7月17日 20時
