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あれから式の準備を順調に進め、平和に終わると思ったがそう行かなくて。
他のところの手伝いをしていた文次郎と留三郎が喧嘩しだした。
「ちょっと仙蔵、あれ止めて来て。」
仙「ほっとけばいつか終わる。」
そう言って淡々と仕事をこなす仙蔵。
これが仕事人ってやつか。
私も自分のこと進めようと思ったのが間違い。
どちらか片方でもあれを止めときゃこんなことにはならなかった。
「……なんで爆発が起こったの?」
いや、とばつが悪そうな顔をする2人。
なんてことをしてくれたんだほんとに。
留「……事故というか。」
文「なんというか…。」
「事故じゃないよね。
あのまま行けば何かしら起こるってわかってたよね。」
てかいつも何かしら起こしてるよね。
そう言うとより一層気まずそうな顔を見せる。
仙蔵にそんなことよりこっちを手伝えと言わんばかりの顔で見られたからこの辺で切り上げようとする。
「……とりあえずあれ、片付けてきてね。仲良く。」
仲良く。を強調して言うと2人とぼとぼ歩いていった。
なんで喧嘩で爆弾が出てくるのかわかんない。
仙「やっぱり留三郎と文次郎でもAには勝てないのだな。」
おそろしい〜と言う仙蔵。
やかましい。
「あの二人って仲悪いのかな。1年生の頃からずっとでしょ。」
仙「逆に仲良いだろそれ。」
「たしかに。」
ちなみに留三郎達の爆発事故は式の支障が出るほどのものでもなく、被害も小さい。
だから私たちの仕事が増えたという訳でもない。
「よし、残りラストだね。」
仙「早いところ終わらせようか。」
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作者名:ぽぽぽ | 作成日時:2023年7月17日 20時