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「まいどありー！」
急ぎ足で来たからか予定よりも早くに団子屋さんに着いた。
「本当に美味しそうじゃん。」
尾「食べちゃダメですよ。A先輩。」
「わかってるわかってる。
帰り道に何か食べてから帰ろうか。」
尾「ですね〜！」
さっきまでとは打って変わってテンションが上がってる。
やっぱり勘右衛門もお腹すいてたんだ。
「ここで合ってるかな。」
尾「あってますよ、何回も確認したじゃないですか。」
「なんか心配になってきた。」
じゃあもう1回確認します？と話してると家の中から人が出てきた。
「合ってるわ！！」
あ、聞かれてたんだ。お恥ずかしい。
勘右衛門と2人で目を丸くして驚く。
「ははは、すみません〜。
これ、学園長先生からの手紙とお菓子です。」
どうぞ、と言って渡す。
「全く…使いの者をよこすんじゃなくて自分でこればいいものを……」
小声で文句言ってるけど全て筒抜けですよ。
「それじゃ、確かに届けましたよ！」
うむ、たしかに受けとった。と言葉を交わして別れる。
尾「学園長先生、あの人と仲悪いんですかね。」
「そう？あんな事言ってたけど学園長先生と仲良さそうだけど。
直接こればいいって元気かどうか気にしてるんだろうし。
多分会いたかったんだと思う。」
憶測に過ぎないけどね、と少しだけ苦笑いすると勘右衛門が目を見開いてた。
「え、何？」
尾「先輩凄い！そこまで読めるなんて！」
勘右衛門が私のことを褒めるなんて珍しすぎる。留三郎と文次郎が仲良くするレベルで。
「局地的な雨降ってきそう……。」
尾「なんでですか！」
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作者名：ぽぽぽ | 作成日時：2023年7月17日 20時
