お使いの段 ページ28
学「今日2人を呼んだのは他でもない!」
大声で宣言する学園長先生。
一体何用だ。また思いつき??
尾「なんですか?」
学「この手紙をこの場所まで持っていってほしい!」
そう言って手紙と地図を渡してくる。あとお金も。
「……何故お金?
給料かなんかですか?」
学「違う!その道中お菓子を買っていくのじゃ!」
あーそういうこと。お使い代かと思った。
学「余ったお金は好きに使いなさい。」
「え、いいんですか!」
うむ、と深々と頷く学園長先生。
もう行っても良いぞ、と言われる。
「「失礼しました。」」
「勘右衛門、お金たくさんあるよ。
これ絶対余るよね、どこ行く?」
尾「A先輩、目的は学園長先生の頼み事ですよ。」
「わかってるわかってる。」
それじゃ、着替えたら門の前で集合ね。と言ってわかれる。
今日は戦うことも何もきっとない、ということで普通の服に着替えてきた。
門につき少しだけ待っているとすぐに勘右衛門がきた。
尾「お待たせしました。」
「ううん。それじゃ行こっか。」
「うーん、学園長先生のご友人へのお菓子。
何がいいと思う?」
尾「んー…お団子とかはどうですか?」
「それが無難かな。変に尖ったもの渡しても合わなかったら意味無いしね。」
お団子なら美味しいお店、知ってます。と自信満々に言う勘右衛門。
「ほんとに?」
尾「ほんとですよ。まさか疑ってますか?」
「まさかそんなわけないじゃん。」
……ほんとですか?なんて疑ってくる。
勘右衛門こそ疑ってるじゃないか。
尾「地図見た感じ、結構距離あるみたいなんで急ぎめの方がいいかもしれませんね。」
「あーじゃあ早いとこお団子買いに行こっか。」
そうですね、と歩く足を速める。
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作者名:ぽぽぽ | 作成日時:2023年7月17日 20時