7人目の6年生!! ２ (ページ25)

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なだめるの段ページ25

ここ数日、何も起こらなく平和。
今日も、明日も続けばいいな、と思いながら池の鯉と戯れる。
そんなこと考えたからか、
背後に気配と共に嫌な雰囲気を感じた。

誰だ！？と振り返る。

…見なかったことにして再度鯉と戯れる。

小「なんだA！無視か？」

滝「Aせんぱーい…。」

さっき見た時は小平太に被ってて見えなかったけど後ろにほかの体育委員会もいたのか。

「小平太…また走りに行ったの？」

忍術学園の名物ならぬ体育委員会、野外訓練の長距離鍛錬だろう。

「みんな疲れてるでしょ？
行きたかったら一人で行きなよ。」

小「分かってないなA！
これこそ委員会の花形なんだぞ！」

「もーまたそればっか言って…。
用具委員会と会計委員会に怒られても知らないよ？」

小「！？
なぜ私達が怒られるんだ？？」

あのね、『私達』じゃなくて『私』なの。
それに怒られる理由もわかってないとか留三郎と文次郎、可哀想に。

「ほらだって、あれも小平太でしょ？」
そういって小平太達の後ろを指さす。
煙が上がってるし、通った道だろうから間違いなく小平太だ。

小「用具委員会を呼ばないといけなくなってしまったな。」

「…ダメだわかってない…。」

金「いつもの事ですよ、先輩。」

次「そうですよ、だから気にしないでください…。」

時「つかれた…。」

とんでもない委員長に無理やり同行されるだけでなく気を使ってくれるなんて…なんていい後輩なんだ。

かといって「僕たちのために着いてきてください」と言われても考えてしまうけど。

「ねぇ、これまだ続くの？」

この地獄の長距離鍛錬は長距離もあって当たり前だけど長い。
見たところ結構走ったみたい、だけどまだ続くんだろうな。

滝「続きます…けど、3分の1は終わりましたよ！」
嬉しそうにいう滝夜叉丸。
そんなに終わってないのにこの喜びようは余程キツイんだな。

私も昔無理やり同行させられたけど後悔した。
抵抗しても無駄だし、あれ。