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綾｢そんなことよりA先輩はどうするつもりですか？｣
｢え、何が？｣
綾｢色仕掛けの件です。見たところ上級生の元結を交換してるようですけど。｣
うわぁ。そんな所まで見抜かれてるとは。
でも喜八郎の言う通りだ。喜八郎にバレてしまっては色仕掛けが成功したとしても元結が隠されちゃ話にならない。
｢……喜八郎さんは何がお望みでしょうか。｣
綾｢僕、ルール守る事は大事と思ってるんで今まで通り色仕掛けしてきてください。｣
ルール守ること大事ってそれ喜八郎が言う？
｢え、そのままでいいの？｣
綾｢ですが僕がビビッ！ときた色仕掛けじゃないと元結は交換させないですからね。｣
ビビッときたら……？ということは喜八郎の好みというか何かに来るような色仕掛けをしなければならないの？
｢え、それ難しくない？｣
綾｢そもそもの原因は軽々とバレてしまったA先輩にありますよ。｣
｢まぁ…その通りです。｣
綾｢それじゃ、頑張ってくださいね。｣
僕は寝ますと忍たま長屋に帰っていった。
まさか喜八郎が黒幕だとは思わなかったな。
あの日以来幾度なく喜八郎に誰よりも積極的に色仕掛けをしにいった。
｢喜八郎〜この香料の匂いかがない？もし喜八郎が好むなら私つけようと思うんだけど。｣
綾｢大丈夫です。｣
｢喜八郎!!私に穴掘りを教えて!!｣
綾｢いいですけど、この前教えた時穴に落ちて足怪我してましたよね。今度実習あるんですよね。いいんですか？｣
｢やっぱり大丈夫です…｣
｢喜八郎!!外国では挨拶が接吻らしいよ。私達もしてみる？？｣
綾｢いいですよ。｣
そう言って軽々と私の頬に唇を寄せた。
｢な、な！｣
綾｢言い出したのはA先輩ですよ〜。｣
綾｢あ、唇にして欲しかったんですか？｣
｢ちがう！！｣
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作者名：ぽぽぽ | 作成日時：2023年7月17日 20時
