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綾部喜八郎のバヤイ ページ17

残る目標は綾部喜八郎のみ。
……なんだけど探しても探しても見つからない。
穴の中にいるんだろうけど探しても見つからない。
もしかして避けられてる?と思う程見つからない。

「もーどこにいるのよ…。」

一日中探し回って疲れ、少しでも癒されようと夜中部屋を抜け出して鯉が泳いでる池の近くに座り込んだ。

「あ、めっちゃかわいいこの鯉。」

「可愛い鯉に恋しちゃう。」
なんて守一郎がギリ笑うレベルのダジャレを呟いた。

綾「そのダジャレつまらないですね。」

聞かれてないと思ってたのに。

……ん?この声って喜八郎なんじゃ?

「え!喜八郎!?」
念願の人物に会えて興奮し声が大きかったのか唇を人差し指で抑えられた。

綾「声が大きいです。」

何だか怒られたみたいで少し身をすくめてしまう。

綾「A先輩、今日1日僕のこと探し回ってましたよね。」

「え、知ってたの?」

近くで見てたので。と言い張る喜八郎。
もしてかして私喜八郎の手のひらで踊らされてた?
くそ……後輩に弄ばれるなんて…一生の不覚!!

綾「まぁ…そうですね。だって会ってたら色仕掛けされそうですし。まぁ今も狙われてるかもですけど。」

「なんでそれを…。」
驚いて目を見開く私を笑ってくる。

綾「A先輩って色仕掛けの時あんまり回りみないんですね。」

「ちなにさ、誰の見てたの?」
恐る恐る聞いてみる。

綾「えー尾浜勘右衛門先輩とか食満留三郎先輩とか…あとほかにも沢山みましたよ。」

「うそー…。ホントにいた?気づかなかった。」

綾「ですよね。先輩色仕掛けに必死になりすぎて気づいてないだろうなって思ってましたもん。」

ちょっと待って。留三郎の時みてた??

「ん…てことは留三郎の時天井にいた?!」

あの時感じた気配はきっと喜八郎によるものだろう。

綾「あぁ…あれはこのままじゃ不味いと思ったんで落としちゃいました。」

A先輩も逃げる道できて一石二鳥ですね。ってつけ加える。
この一石二鳥の為に犠牲になってしまった留三郎…。

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作者名:ぽぽぽ | 作成日時:2023年7月17日 20時

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