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理解が追いつかなくてただただ棒立ちしていたと思う。
脳が機能し始めたのはことが済んでからだった。
｢イテテテ…｣
機能したとは言っても脳はまだボーッとしていた。
辺りを見渡すとうつ伏せに倒れているしんベヱと仙蔵の姿が見えた。
その瞬間何があったのか全て思い出した。
｢あぁあの2つの後焙烙火矢が連動して…それから…｣
そこのところ記憶は無いけど3人とも爆発に巻き込まれたと想像つく。
し｢うー…先輩…｣
｢しんベヱ!!大丈夫??｣
し｢大丈夫ですけど…立花先輩が重いです…｣
しんベヱの上に仙蔵が覆い被さるように倒れている。きっとしんベヱのこと守ったんだな。自己犠牲的なやつだなこれ。
し｢A先輩〜ありがとうございます｣
しんベヱを仙蔵の下から引っこ抜き終わってとりあえず一息つく。
し｢先輩。どうして笑っているんですか？｣
しんベヱが不思議そうに首を傾げる。
｢いや、仙蔵も後輩思いなところとあるじゃんって思ってさ。｣
質問に答えてもしんベヱはピンと来ていない様子だった。
｢しんベヱさ、仙蔵保健室まで運ぼうと思うから伊作呼んできてくれない？｣
さすがに爆発に巻き込まれた後に男性1人背負って歩けばキツすぎる。まあ巻き込まれたと言っても私は軽傷だけど。
し｢わかりました！！｣
私のお願いを快諾してくれて走って向かって言ってくれた。
｢さて…後輩庇って倒れるとかちょっとはかっこいい所あるじゃん。｣
そのかっこよさに免じて今日は元結だけいただこうではないか。
元結を交換し2人を待っていたら伊作達がこっちに向かってきた。
善｢Aちゃん。君は学園を潰す気かい？｣
｢いや事故なんですって！伊作さん！｣
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作者名：ぽぽぽ | 作成日時：2023年7月17日 20時
