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あの後何かを決心したかのような表情で私に大国火矢だの煙玉だのの配合をするようにと指示をしてきた。
立「Aでもここら辺の配合はできるのだな…」
「やかましい」
立「よし、それじゃあ火をつけてみるか。」
ちゃんと見てたし爆発はそうしないだろうと付け足す仙蔵。
仙蔵も褒めてる(?)が私としても自信作だ。あんなに火薬関係が苦手なでも配合できたなんて。成長の過程をしみじみと感じとれた気がした。
「それじゃ、付けるよ」
自分の火薬たちが一体どんな反応をするのかワクワクしながら着火しようしたら仙蔵にとめられた。
立「まてA。もう少し火薬庫から離れておこう。」
いや結構離れてるんですけど。なんなら火薬庫小豆サイズだし。
「えーそんな慎重派?大丈夫だって。」
あの後必死な仙蔵の説得により場所を変えた。
「それじゃあ今度こそ……!」
一体どんな反応を見せるのか固唾をのんだ。
結果はもちろん私の予想通り大成功だった。
なんなら仙蔵に飲み込みが早いと褒められた。仙蔵がこんなに褒めるなんて明日槍でも降ってきそう。
「それじゃ次は焙烙火矢に着火を…」
そう思って着火しようとした瞬間遠くの方から声が聞こえてきた。
し「A先輩ー!あぶなーい!」
「え?」
突然呼ばれ驚きつつも声の持ち主の方へ目を向けると焙烙火矢をもったしんベヱがこっちへ走ってくる。
嫌な予感を感じとった仙蔵の顔はみるみる青ざめていく。
立「まて、しんベヱ。それ以上こっちに来るな!」
し「え、なんでですか?」
「こっちには焙烙火矢があるからさ、気をつけないと!」
ほらだってしんベヱだって持ってるしもし連動して爆発したら大変なことになるからと付け加える。
すると仙蔵が「終わりだ…」とか言い出した。
し「え、火をつけないと?焙烙火矢を連動させる?」
分かりました!と笑顔で頷くしんベヱ。
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作者名:ぽぽぽ | 作成日時:2023年7月17日 20時