【auサンズ】宝石姫3 (ページ9)

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104話ページ9

DS!ﾅｲﾄﾒｱ「な…なにし………ｯん！？」

『………ん…これで………赤の他人よ』

自分の口に含んだ血液をDS!ナイトメアの口内に

流し込んだAは宝石で出来た蔦の棘によって

流れてしまったDS!ナイトメアの血液を舐めて離れた

DS!ﾅｲﾄﾒｱ「な…！？何するんだよ！？！？ｯ！？」

『うるさい』

顔を赤くして叫ぶDS!ナイトメアの口を蔦で抑える

涙を浮かべるDS!ナイトメアをAは

まるで別人かのように

これ以上無いくらい冷たい瞳で見つめ口を開いた

インクから聞いた番の外し方は

体液交換だった

番を結ぶ時はウルフかバケネコ側が主の体液を飲むだけで

良かったが外す時はどちらも

交換しなければならないらしい

成功したのかAの血だらけの手の甲には赤色と白色の

ウルフの紋章しか残っていなかった

『赤の他人のあなたは…私に罵倒を飛ばした罪で牢獄に入れることも出来るわ……名前も捨ててもらいましょう…呼ぶことも無いのだから』

DS!ﾅｲﾄﾒｱ「ｯ！？………ｯ？………？？」

別人かのようにこれまでにない

冷たい視線と興味の無いような淡々とした仕草に

DS!ナイトメアの瞳から涙が溢れ出した

今までAに冷たくされたことなんてないのだから

ショックを受けるのも無理はない

『………さぁ…早くその赤の他人を連れてってちょうだい…見るだけで不愉快だわ』

Aが声をかければ執事達が

放心状態のDS!ナイトメアを連れていく

『……………』

DS!ｸﾛｽ「A…大丈夫か…？」

『えぇ…少し疲れただけよ…問題ないわ………そうだ2人とも…ナイトメア様が頼みたいことがあるって言ってたわ………行ってきて』

DS!ｸﾛｽ「………わかった…行くぞDS!エラー」

DS!ｴﾗｰ「………」

わかりやすい嘘と愛想笑いを浮かべたAは

2人が出ていくのを見届け終わった瞬間に倒れた

床に崩れる前にマーダーが抱き抱える

ﾏｰﾀﾞｰ「………やりすぎ」

『気分は最悪です』

ﾏｰﾀﾞｰ「hehe…だろうなw言わなくても表情でわかる」

Aをベットに寝かせて救急箱をとってきたマーダーは

何も言わず手の甲にできてしまった傷を不器用ながら手当し始めた