そういう関係 2-江口拓也-

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「まぁね……そのサボっちゃう子がどんな言葉を掛けたらやる気になるかは分かんないから、多分解決案にはならないと思うけど……」


斉「なかなか難しいもんだね、相談室」


「そうよ、コレはこう！絶対こうしたら解決するよ！！って答え出せたことないから
ぜーんぶフワッとしてるから」


斉「ごめん、こっち向いてドヤ顔しないでくれる？」


「うっわ、冷たいお顔してらしてる
兎にも角にも、文化祭頑張ってね！応援してます！」


斉「無理やり締めようとしてるの丸わかりだよ……
頑張ってね、高校最後の文化祭は凄く思い出になると思うから」


「じゃあ〜次行きますか
Aちゃん、壮馬くん、こんばんは！」


斉「こんばんは〜」


「私は今将来の夢に悩んでます
演じることが好きで、今演劇部に入ってるんですが、声優さんを好きになり、声だけで演じる。ということに憧れがあります

ですが、全身を使って舞台に立つ嬉しさや高揚感も捨て難いです

お2人は夢で悩んだ事ありますか？
また、どうやって声優になることを決めたんですか？

ということですが、今回も私の出る幕はナシですね！！！！」


斉「まぁAちゃんはオーディションとか受けてないしね」


「コネでこの業界に入ったと思われてます私ッ！！」


斉「それは置いといて

んーーー、夢に悩んだことかあ、あんまりないかもしれない」


「そうなの？」


斉「高校の時に良くアニメとか見てて、声優になりたい！って思ってそこから結構ガムシャラだっから……」


「あ〜なるほどね〜私は両立するか悩んだけどね」


斉「あ、歌い手と声優とを？」


「そうそう。
やっぱり両立って難しいし、ちゃんと勉強してオーディション受けてって訳じゃん、こっちは
だから声優初仕事の後、これ以上やらないって実は決めてたの

でも現場行くと楽しいし、どっちもやれるならやりたいなぁと思っちゃって！
結果として今ちゃんと両立出来てるし、毎日楽しい」


斉「悩んでる人も、大きく、くくれば同じような業界だし、声優ながら役者してる人とか、俳優兼声優とかも割といるから、諦めるってことはしなくていいんじゃないかな？」


「過去に1度だけ舞台やらせてもらったんだけど、やり甲斐あるなぁって感じた
声優とか歌い手とかとはまた違った達成感あるし」


斉「どっちか一つだけ！！って決められてる訳じゃないし、両方取るって少しワガママでもいいんじゃないかな？」

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