そういう関係 2-江口拓也-

リハ ページ23

「ここの光量もうちょっと上げれますー？
あとマイク全体的に音上げてもらっていいですか？」



「キーボードちょっとちっちゃいかもしれない！」



「この時のトロッコもうちょっと早めに行ける？え、無理？」



「待った！！イヤモニ聞こえない！！！怖い怖い！！wwwww
ごめんなさーい！予備持ってきてー！！！」




慌ただしく最終調整とリハーサルをやっていく


明日に迫ったツアーファイナル
ゲストとのリハーサルは既に終えていて、今ステージにはバンドメンバーとスタッフ、私しかいない

とは言っても観客席最前列には野次馬がいるのだが




花「ファンサしろよぉ〜」

斉「Aちゃ〜ん！wwwww」

西「嫁ー！！！」

江「衣装変わってる……可愛いむり………ッ！！！」

「うるっせぇぞ！！！！！wwwwwww
なんでいるんだよwwww」

花「江口さんに誘われた」

斉「江口さんに」

西「ぱいせんに」

江「A見る以外予定なんてない」




バカばっかりだ、なんで女性陣が残ってないのか疑問ではあるものの、リハの時間だって無限にある訳では無い

気にせずに、ひたすら微調整を繰り返す




江「A、さっきのところもうちょっと前出た方がいいよ、光の加減的に見えづらい」

「あ、マジかありがと」

花「あと、ちょっとだけマイクあげた方がいいかもしれない、この状況だから聞こえるけど満員になるって考えたらちょっとね」

斉「そうだよね、満員になるんだからそれ考えたら小さいかも」

「マイク上げてくださーーーい！！！！」

西「気の所為かもしれないけど、ギターどっちか音ちっちゃくない？」

「ごめん、1回PERFECTのイントロ音くれる？」




………意外と野次馬助かったかもしれない

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