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ヲタ活報告書 ページ38 ページ38

今日はバレンタインだ。

世間の学生達はとても浮き足出す日である。

少し前は義理チョコとして職場の同僚などにもあげていたそうだが、最近はあまりない。

なので、社会人にとってはバレンタインデーもただの平日なのだ。

はあ…バレンタインが休日になれば良いのに…

そう思い乍、当たり前の様に川を流れ、そして出社した。

「おい太宰!!」

扉を開けると、国木田くんが真っ先に此方へズンズンと歩いて来る。

「おはよう国木田くん。」

「おはようじゃない!!今何時だと思っているんだ!!」

壁にかかっている時計をチラリと見る。

「9時だね。どうしたの国木田くん。もしかして時計が読めないとか?」

「読めるわ!!!!」

頭がキーンとする…

「まあ良い…早く仕事をしろ…」

疲れた様に国木田くんは歩いて行った。

なーんか、何時もよりパンチが弱いような…








ーーーーー



「……よし」

定時になったので、席から立ち、外套を羽織る。

「あわわ…!太宰さん…!待ってください〜!」

珍しく焦った様子でAちゃんが駆け寄ってくる。

めっちゃ可愛い

「これ、良かったらどうぞ!」

Aちゃんの小さい手から差し出されたのはチョコレートだった。

「これ…」

「あ、やっぱりこう云うのは貰えませんか?」

少ししょんぼりした様に見えた。

「いや、Aちゃんなら大丈夫だよ。ありがとう」

本当は、前に渡されたチョコレートが爆弾だった事があり、貰わない様にしていたのだけど…

推しにあんな顔されたら断れない!!元々断る気なんてないけど!!!

しかも多分手作り!!上手い!!可愛い!!

「えへへ、それなら良かったです〜」

それでは〜と云ってAちゃんは仕事に戻って行った。



















「太宰さん…チョコの食べ過ぎですか?鼻血出てますよ」

敦くんがどこか忌々しそうに云う。

「推しが尊いよ、敦くん」

「あ、そうですか…」

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雨靄古鳥 - ココロさん» ありがとうございます!今連載しているのが終わったらもしかしたら続編作るかもしれないです!! (2023年3月20日 15時) (レス) id: 668c2d07b5 (このIDを非表示/違反報告)
ココロ - 完結おめでとうございます。また、機会があれば是非かいてほしいです! (2023年3月16日 15時) (レス) id: cba0ca25c5 (このIDを非表示/違反報告)
雨靄古鳥 - .さん» コメントありがとうございます!承知しました。ありがとうございます! (2023年1月23日 15時) (レス) id: 41e37cad23 (このIDを非表示/違反報告)
.(プロフ) - コメント失礼します。いつも作品楽しませてもらってます。太宰さんも夢主ちゃんも可愛くていつも口角が思わず上がります。新作ですが、太宰さんの後任幹部ちゃんのお話が是非読みたいです。 (2023年1月22日 23時) (レス) @page22 id: 26f49bff07 (このIDを非表示/違反報告)
雨靄古鳥 - クラゲさん» はじめまして!コメントありがとうございます!!後任夢主ちゃんですね!了解しました!ありがとうございます!! (2023年1月22日 19時) (レス) id: 41e37cad23 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨靄古鳥 | 作成日時:2023年1月9日 21時

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