▼ : // 俺以外のジャージ禁止 ページ10
「…やっべ、すげぇ雨。」
校舎に入った途端降りだした雨。
幸い、濡れることなく部室へと向かった。
「臣遅えよ。」
「…悪い、寝坊した。」
すでに部員が揃っていて
みんなして窓の外を見た。
この雨だし今日は中で筋トレだな…
と思っているとマネージャーが一言、
「広臣、まだAが来てないんだけど…」
「はっ？」
そういえば…
アイツいつも俺が部室に入ったら
真っ先に俺のとこに来るのに。
うわ、嫌な予感…
その予感は見事的中して
数分後ずぶ濡れのAが来た。
「…うぅ、臣くん…」
みんながいるにも関わらず
濡れた体で抱きついてきた。
おいおいおい、
可愛いけど俺まで濡れんだろ…
みんなの視線が一気に
俺らに注目する。
「着替えは持ってねぇの？」
「うん…」
「あ、俺ので良かったら貸すよ？予備のジャージあるし。」
そう言って直人が
ジャージをAに渡した。
まあ、サイズ的に直人のなら
着れるかもな(笑)
「いいんですか？」
「うん、いいよ。着替えておいで？風邪引くよ。」
「ありがとうございます。」
Aとマネージャーを残し
俺らはトレーニングルームへ向かった。
「きっつ…、筋トレやべ〜…」
「俺このメニュー嫌い。」
部員達がブツブツ文句を言いながら
過酷な筋トレをしていると
しばらくして２人が
ドリンクやタオルを持ってやってきた。
「あはは、Aちゃんジャージぶかぶか。」
Ｔシャツはワンピースみたいで、
スボンは裾を擦らないように
何回も折り曲げていて
…もうめちゃくちゃ可愛い。
「A寒くねぇか？」
「うん！」
ニコッと笑い俺に
タオルを掛けてくれた。
可愛すぎて思わず
抱きしめたくなるのを我慢し
ドリンクに手を伸ばした。
「ふふふ、直人先輩の匂い好き…」
はっ、今なんて…？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1463人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：pooh
| 作成日時：2015年5月11日 8時
