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sideなし
鬼蜘蛛丸は鬼狼達、6人を各部屋に連れていき、一息、吐いていた。
鬼『…………………。今日が一番、疲れた……』
乱志君を抱き締めたい……と小言で唸りながら、仕事机に置かれている書類を見る。
鬼『そう言えば、明日、忍術学園の一年生と五年生が来るんだったな。彼奴らの耳にも入れておくか』
ふと思い出して、また、立ち上がって、鬼狼達の部屋に向かった。
鬼『彼奴らの扱いは面倒臭いな……』
鬼狼達に明日の事を話せば、隠れるのは面倒臭いから、嫌だしか返ってこなかった。
隠し事が似合わない兵庫水軍は包み隠さず、話す事にした。
ー翌日ー
鬼『はぁ……、憂鬱だ…』
義『大丈夫ですか？』
鬼狼達を忍術学園の生徒達と会わせる事に凄く抵抗のある鬼蜘蛛丸。
鬼『何処が大丈夫だと思ってる………』
義『大丈夫ではないな…』
鬼『会わせるとなると…、凄く抵抗がある……』
鬼「なんだ？ 俺に惚れたか？」
後ろから聞こえてきた声に鬼蜘蛛丸は振り向く。
鬼『何時から、其処にいた……。後、惚れてない』
鬼「憂鬱だの所から」
鬼『最初からじゃねぇか』
隣に鬼狼は座りながら、鬼蜘蛛丸の背中をバシッと叩く。
鬼『いっ！ なんだよ！！』
鬼「シャキッとしろ」
義『〜♪ 不器用なあんたが言うかい、其れを』
鬼「黙れ、義丸」
義『なあ、耳に付けてるのって何だ？』
義丸は全力で話題を別の方向に持っていく。
鬼「あ？ 此れか、ピアスだ」
義『ピアス？』
鬼「ピアスとは耳たぶ等に小さな穴をあけてつけるイヤリングっていう、耳飾りの事だ。因みに言っておくが耳たぶは貫通してるからな」
義『えﾞっ。痛くねぇの！？』
鬼「そんなに痛くない。つけてみるか？」
義『いや、遠慮しとくっ』
顔を左右に振って、全力で拒否する義丸。
鬼『そろそろ、子供達来るからな』
鬼「判ってるさ」
鬼『其の服、動きにくくないのか？』
鬼「は？」
Yシャツにズボンという格好している鬼狼に鬼蜘蛛丸は疑問をぶつける。
外套はしていないが明らかに怪しい。
鬼「別に毎日、此の格好だしな」
鬼『マジか』
鬼「今更、動きにくいとかは一切、ない」
鬼『ふーん。さて、行くか』
鬼蜘蛛丸が立ち上がって、義丸も続いて立ち上がった。
鬼狼も部屋に戻ろうと、立ち上がろうすれば、首に衝撃が来る。
鬼「〜〜〜〜〜っっ！？」
乱「鬼蜘蛛丸さ〜ん」
鬼「乱太郎っ！ いきなり、飛び付くなっ！」
首を押さえながら、乱太郎に怒鳴り付ける鬼狼。
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作者名：睡蓮 x他2人 | 作成日時：2018年7月5日 13時
