検索窓
今日:5 hit、昨日:1 hit、合計:2,711 hit

#6 ページ7

sideなし

夕方になり、乱志と桐磨は帰っていった。

手を振って、見送れば、向こうも振り返してくれる。

そんな感じで癒された鬼蜘蛛丸は水軍館に戻って、愕然とする。

何故なら、鬼蜘蛛丸以外の人達が鬼狼達にやられていたから。

鬼『な、何があった……!?』

義『鬼さ〜〜ん!!』

半べそになりながら、義丸が鬼蜘蛛丸に近付く。

義『彼奴ら、強さが尋常じゃないっ!』

鬼『何の?』

義『喧嘩の!!』

鬼『喧嘩って……。俺が彼の二人を見送りに行ってる間、何があったんだよ……』

義『何となく言った、"喧嘩"って、言葉に反応して、こうなった』

鬼『いや、判らん』

必死に説明する義丸を見かねてか、閑真が近付いてくる。

閑「あははー、俺達、マフィアは喧嘩って言葉に敏感なんです」

鬼『マフィア?』

閑「イタリアのシチリアで法の秩序に従わない、やくざ仲間。アメリカで、イタリア系移民を中心にした犯罪組織。さらに広く、暴力的犯罪組織の事ですよ。判りました?」

鬼『犯罪組織は判った……。いたりあってなんだよ…』

閑「イタリアやアメリカは外国の事です。此の時代で言う、南蛮ですかね」

鬼『嗚呼、そう言う事』

鬼蜘蛛丸が一人、納得しているとナイフが飛んできて、咄嗟に避ける。

鬼『! なんだ、此れ』

鬼蜘蛛丸は後ろに振り返れば、柱にナイフが突き刺さっていた。

鬼「ナイフも知らないのか?」

鬼『知る訳ないだろうがっ』

鬼「怒るな怒るな」

鬼『いきなり、投げといて、何言ってんだよっ』

鬼「ま、其れはどうでも良いとして」

鬼『お前な……』

鬼「何か、やる事があれば、手伝うぞ」

鬼『……………………………………………………………………………は……?』

鬼狼の口から、出た言葉に鬼蜘蛛丸は唖然とする。

唯の偉そうな奴だとばかり思っていた鬼蜘蛛丸は再度、唖然とする。

鬼「そんなに意外か?」

鬼『まあ……。他人に押し付けそうな感じだしな』

鬼「失礼だろ、其れ」

鬼『第一印象、最悪なんだよ。お前は』

第一印象で判断する鬼蜘蛛丸、性格が最悪かどうかで判断する鬼狼。

善くも悪くも、似た者同士の二人だった。

鬼『今はやる事は特にない。部屋に案内する』

義「了解ー。きり丸、行こうか」

きり「はーい」

鬼「…………乱太郎」

乱太郎の前に手を差し出して、顔を背ける鬼狼。

乱「♪」

鬼『バカップル共、さっさと行くぞ』

陵「流石に俺らは無実ですよ?」

閑「そうそう」

#7→←#5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 5.5/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:睡蓮 x他2人 | 作成日時:2018年7月5日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。