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#14 ページ15

sideなし

鬼「餓鬼の癖に身体能力は高いんだな」

こへ「私達も伊達に鍛錬はしてないからな!!」

お互いの苦無やら、ナイフやらを投げ合いながら、二人はそんな会話をする。

鬼「……そろそろだな」

こへ「?」

鬼「乱太郎っ!! 寄越せっ!!」

こへ「はっ?」

乱「人使い、荒いですよ〜」

鬼狼の掛け声と共に乱太郎は棒のような物を投げ渡した。

代わりに鬼狼が乱太郎に外套を放り投げる。

鬼狼は棒のような物をパシッと掴んで、グルッと回した。

こへ「えっ!? 反則だろっ!?」

義季を見ながら、小平太は意義を求めた。

義「全然、反則じゃない。使える物を使ってるだけ、彼の人は」

こへ「えええええ!! 外部からの武器の受け渡しは反則だろっ!!?」

義「いやいや、乱太郎は彼の人の武器庫だから。さっきのナイフだって、乱太郎が大量に造ってんだから」

こへ「えっ!?」

小平太は乱太郎に目を向ければ、掌から、大量にナイフを造り出している乱太郎の姿があった。

こへ「ま、マジか………」

鬼「続きはしないのか?」

呆気に取られている小平太の意識は再びに鬼狼に向いた。

こへ「勿論、するっ!! いけいけドンドーーン!!」

苦無を構えて、鬼狼に向かっていけば、不意に口角を上げる鬼狼。

こへ「……?? …!」

猪突猛進で突っ込んで行った小平太は鬼狼の持っている棒に弾かれてしまった。

こへ「…なっ!?」

ズザザッと砂を引き摺りながら、後ろに下がっていく。

鬼「どうした?」

こへ「いや…、今、何をした?」

鬼「此れと言って、特に何もしていないが」

こへ「絶対、何かしただろっ」

鬼「お前、俺の動きが見えてないのか?」

こへ「……は?」

義「鬼さん? 此方の常識をぶっこむのやめて」

鬼「事実だろうが」

義「其れはそうですけどっ、だからって…」

鬼「義丸。お前は何時から、此の俺に意見出来るようになった? 引き合いに乱太郎なんか、出したら、お前の息の音は止まっていると思え」

鬼狼の放った殺気に当てられ、義季は一歩だけ、後ずさって、砂浜に跪く。

義「……っ。申し訳ありません…。鬼蜘蛛丸幹部」

鬼「判ったのなら良い。続けるぞ」

義「御意」

鬼『お前ら、ただの馬鹿だろ』

そんな二人の近くに寄っていた鬼蜘蛛丸に驚きを隠せず、後ずさるのが約2名。

鬼「おまっ、何時の間にっ…」

鬼『主従関係みたいな、お前らと一緒にするな』

義「してはないけどもっ」

鬼『勝負してるんだったら、早く終わらせろ』

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作者名:睡蓮 x他2人 | 作成日時:2018年7月5日 13時

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