＃12 ページ13
sideなし
5年生「“深緑”！！？」
千里眼で見ていた乱太郎の発した言葉に5年生は食い付いた。
乱「えっ。は、はい」
乱太郎が頷けば、5年生は一気に脱力した。
5年生「彼の人達は〜……っっっ！！」
乱「因みに6人ではなく、3人です」
兵「え。何故、言っていないのに6人だと判ったのだ？」
きり「其れは後でちゃんと説明するんで行った行った」
きり丸に促されるように5年生が行った後、乱太郎はきり丸に話し掛ける。
乱「ありがとう〜！ きり丸〜！」
きり「良いって。一応、乱志達にも言っとこうぜ」
乱「うん」
？「マズイッ、誰か来る…！！」
？２「お前が失敗するから、だろうが！！」
？３「私語、慎めっ、お前達！！！」
海岸近くの木から、男が投げ付けたのは苦無だった。
生憎、弾かれてしまったが。
「先ぱーーい！！」
3人「？」
後ろから聞こえてきた声に3人は振り返った。
其処には5年生達がいた。
？「おー！ お前達ー！」
八「やはり、先輩方でしたか。私達と来てください」
八左ヱ門は深緑色の装束を着た男の腕を掴んで、そう告げる。
？「？？ 応！」
其々の男達の腕を掴んで八左ヱ門達は海岸へと戻っていった。
乱「まあ、そうなりますよねぇ…」
と、乱太郎は今、目の前にある光景を見て、ポツンと呟く。
八左ヱ門達が連れてきた男達を見て、4人が一歩下がったのは言うまでもなかった。
鬼「お前らの事を全て、吐けっ！ 何故、俺に此れを投げてきた？」
鬼狼が手に持っているのは先程、投げ付けられてきた苦無だった。
乱太郎が念力で海から、浮かせて、回収したからである。
義「鬼さん、ストップ。先ず、名前を聞こう」
鬼「はいはい」
閑「君らの名前は？」
閑真がそう聞けば、男達は次々に名前を述べる。
？「私は6年炉ろ組の七松小平太だ！ 体育委員会委員長をしている！ いけいけドンドーン！！」
拳を上に突き出して、豪快に笑っている七松小平太。
？２「俺は6年は組、食満留三郎だ。用具委員会委員長をしている」
営業スマイルで本心は全く、笑っていない食満留三郎。
？３「私は6年い組の立花仙蔵です。作法委員会委員長を務めています」
艶やかストレートな髪を靡かせながら、自己紹介する立花仙蔵。
鬼「…………………。お前ら、一々、格好つけながら、自己紹介してんじゃねぇよ…」
こへ「なぁ、あんた！ 私と勝負してくれないか！？」
鬼「は？」
口に銜えている煙草に火を点けようとして、鬼狼は手を止めた。
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作者名：睡蓮 x他2人 | 作成日時：2018年7月5日 13時
