おっさん女子、翻弄される。 ページ44
……腰が痛い。
どっかに杖の代わりになる木の棒が落ちてないかな、と思うもここは社内のロビーだしそんなものがあるはずない。
……ちくしょうなぜこんなに私が、って不満はあってもどこか心はぽかぽかと暖かくて胸はぎゅっとして。
月曜日だから気を引き締めないと、とエレベーターを待つものの、どうにも頭が正常になってくれない。
土日の決戦(デート)で私はあんなに……ぎゃあぁぁっ！
思い出すだけで無理っ……なんちゅー恥ずかしさ！
とんでもない展開結末だらけだったけど、私とジョングクはめでたく……結ばれたのだ。
朝からなんてことを考えてるんだ私は。
でもやっとこさ来たエレベーターに乗り込めば誰も乗ってなくてとりあえずホッとする。
昨日の今日だし、いつもの休日とは違う過ごし方はあれだったし。
いかんいかん、いい加減にしなきゃ、と気合いを入れて切り替えようと閉ボタンを押せば扉が閉じる寸前で聞き慣れた……あの声。
JK｢……すみません、乗ります……って、先輩おはようございます。｣
｢…………！……お、おおおはよう！｣
間に合って良かった、とエレベーターに飛び乗ったジョングクに裏声が出る。
私、ばかすぎでしょ……なに、どもってんだうわ、待って……赤面するんじゃない！
朝日をバッグに乗り込んだ青年が眩しくて、なんていつもの冗談や言い訳すら出て来なくて、ジョングクを見た瞬間にぼぼぼっと頬に熱が集まった。
JK｢……腰、痛いんですか。｣
｢……おう。誰かさんのせいで今日の朝は地獄だった。｣
無意識に腰を擦る手を見つめたジョングク。
あほな私はイヤミを返しながらも
ジョングクと距離が縮まったあの日もこうやってエレベーターで会話したんだっけ……と今さら記憶が甦る。
でも、あの日と違うのは二人の距離と関係で。
誰もいないオフィスのこの空間で、朝から私はジョングクに赤面させられる。
JK｢俺のせいだけど、嬉しい。｣
｢ふ、ふざけんなっ……こっちは………んっ、｣
JK｢……ふふっ。先輩、おはよう。｣
くるりと振り返ったジョングクが私の腰を撫でてゆっくりと身を屈めて、キスを落とす。
甘い声と笑顔のおはよう。に私は結局簡単に持ってかれる。
……あぁ、もう……惨敗です。
おっさん女子、翻弄される。
END
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リサ(プロフ) - 一週間が君を収穫が一番大好きな作品です！ぴょんてでもピュアでもその後の2人が見たいです！！！！！！！もちろんぴょんて大歓迎です！！！！(大声) (2021年11月3日 19時) (
レス) @page46 id: 79c321d18e (このIDを非表示/違反報告)
ぴんた(プロフ) - ミイミイさん、好きなように書いて頂き、作者さんがイキイキと楽しむことが私達読み手にできることなのです。どうぞきばらずにありのままでいいんです。 (2021年11月1日 0時) (レス) @page48 id: 444b159c2d (このIDを非表示/違反報告)
Sai*(プロフ) - ピョンテだろうがなかろうが、好きな作家さんが好きなように書いて下さってそれを供給してくださるならばどんな形でも本望です。我徳です。どんとこい通り越してもっとやれなのです。 (2021年10月29日 1時) (レス) @page47 id: dc816130a5 (このIDを非表示/違反報告)
Yumi(プロフ) - 全然大丈夫です👍思いっきり次の作品も楽しんで書いて下さい！楽しみに待ってます✨ (2021年10月28日 22時) (レス) @page47 id: e48d648891 (このIDを非表示/違反報告)
キャベツ(プロフ) - 今まで通りで大丈夫です！待ってます〜！ (2021年10月28日 20時) (レス) @page48 id: 16a26e8c98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミイミイ
| 作成日時：2021年4月12日 9時
