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マネオンニの鋭い指摘に私はどう反応すればよいのか。
でもまさかあの出来事を引きずっているのかもしれない、と思ってしまうだけで一気に思い出しては、かぁぁぁっと頬が熱くなる。
……いや、いい大人がいくらご無沙汰だったからって。
あの夜、ハジメマシテなのに産まれて初めてあんなに……乱れてしまった。
しかも相手はあの…………ぎゃあぁーっ!
それを無意識にも未だに引きずっているなんて!
「……ふーん。
ならワンナイトじゃなくてその関係を続けてみればいいじゃない。」
「…………!んなっ!?」
「……冗談よ。
でもまぁたった一夜でもあなたにはこうやって結果がついてきた。
今までは童顔だし子どもっぽいし男っ気なくて仕事にも行き詰まってたけどやっぱり女は男に抱かれてナンボ。
遊べっていう訳じゃないけど後腐れのない関係で済むのならそういう関係もアリなんじゃないかってことよ。」
「……オンニそんな……不純ですっ……」
「なーに言ってんの20台なんて案外そんなもんよ。
でもまぁたった一夜のそれだけでこんなに効果があるなんてあなたも案外……単純なのね。」
「…………!うぅっ…」
相手は誰、とは絶対に言わずにあの出来事をなぁなぁに説明してみればやっぱり、とマネオンニは口端を上げて。
でもまさかの提案に私は言葉に詰まり、彼女は冗談と笑うものの不純すぎる理由を薦めては私をからかう。
「つ、次なんて絶対あり得ませんっ。
たまたまだっただけだし私はあの時どうにかしてただけでっ……誰かとそういう関係になったから仕事を取れたって思いたくありません!
オンニひどいですよ……私はこれからも自分の力で頑張りたいですっ」
「……ふふっ。ごめんごめん。
あなたががんばってるのは私が一番よくわかってるわ。
ほら、明日も仕事が待ってるんだからここはもう切り上げて休まないと。からかってごめんなさいね。」
私が変わったらしい原因はきっとあの夜の出来事で間違いない。
間違いないけれど、いくら普段の私が年齢よりも子どもっぽいからってそんな不純すぎる理由でこうなったって……単純すぎるだろぉっ…自分!
次なんてあるわけないしあくまでもワンナイト。
ごめん。と書かれたあのメモはきっと後悔だし私だって……新しい自分を自ら手繰り寄せなくちゃ。
……なのにその日は、まだ終わってなかったんだ。
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みゅー(プロフ) - 初めまして^_^ もう続きが気になります!!更新されるの楽しみにしてます(^ ^) (2020年11月28日 18時) (レス) id: 6c527f49bb (このIDを非表示/違反報告)
みゅー(プロフ) - 初めまして^_^ (2020年11月28日 18時) (レス) id: 6c527f49bb (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - 初めまして。大好きなじみんちゃんのお話を探してたらこの作品に出逢えました。普段完結ものしか読まないのですが。主人公の女性の気持ちに感情移入してしまい。素敵だなと思い読ませて頂いてます。お話し執筆されるの大変かと思いますが続きを楽しみにしています。 (2020年11月4日 13時) (レス) id: 4c311be18c (このIDを非表示/違反報告)
ぽこ(プロフ) - このお話大好きです!二回目でするっと解決とはいかなさそうですね(^^)これから2人がどうなるのか楽しみです〜! (2020年11月1日 14時) (レス) id: 6fe0a9177b (このIDを非表示/違反報告)
namicco(プロフ) - いつも楽しみによんでます。ジミンペンなのでいつもドキドキしちゃってます!ぜひ長く続けて下さい! (2020年11月1日 13時) (レス) id: 2bc59f1f36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱーふん | 作成日時:2020年10月18日 11時