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ずっとキスをしたまま
カラダをくっつけたまま。
……抱きしめ合ったたまま弾けて、高みへ登ってやがて激しかった口づけがゆっくりになって……はぁっと離れて。
JM「…はぁっ……あー、やば。
ふはっ……ヌナに俺……食べられちゃった。」
「んっ、……はぁっ……なに言って……ふふっ……あはは。
……うん、ヌナ……ジミン君を食べちゃったね、」
離れた互いの唇に切なさを残すみたいに透明な糸が光って繋がっていて。
不純な夜でも夢なんかじゃなくて、たった今二人は確かにカラダを重ねていたんだと私に教える。
こつん、とくっついた、汗ばんだ私とジミン君のおでこ。
まだ呼吸も整ってないのに、おどけてからかう彼の可愛い微笑みになんだかたまらなくなって、私も笑っちゃって。
……でも、胸の奥の奥では何かが苦しかった。
JM「……カラダ、つらかった?
ごめんヌナどっか痛い?……泣いてる。」
「……!……ううんっ……痛くないよ、大丈夫だよ、」
JM「……だめ、ちゃんとこっちみて。
やっぱ泣いてるじゃん…………なんで?」
「ふふっ……なんでもない!
ジミン君……ちゅーしたいな…」
JM「…………
いいよ。……じゃあ今からは俺がヌナを食べるもん。」
今さら心配されてもどうした、と眉を下げられても。
何も答えられない私は、自分の謎の苦しさや葛藤に蓋をして誤魔化すようにジミン君に抱きついた。
……なんで、泣いちゃったんだろう。
ちゅーしたい、とねだる私はあなたの思う
軽くて後腐れなくてこういう関係だって平気な女だと思うから。
笑顔で抱きつきぎゅっと腕を回して今だけはジミン君との夢から醒めたくない、と生意気にも欲が出ちゃったんだ。
「……ジミンく、はげし……よっ……まって、……あっ」
JM「だめ。……ヌナ、もっと…」
「……やだっ……こんなのもう無理……んんっ、」
部屋に響く私の声はか細くてなんだかもう……掠れてる。
揺さぶられてぶつかる互いのカラダはもう何度も繋がっては弾け飛んで、こんなに激しくて熱い夜なんて今までの人生で1度だってなかった。
意地悪で容赦ない攻めでも、私を引き寄せ抱きしめキスをした彼の優しさはずるくてあざとくて。
私は何度も鳴かされ……泣いてしまった。
不純な夜はやがて……終わったんだ。
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みゅー(プロフ) - 初めまして^_^ もう続きが気になります!!更新されるの楽しみにしてます(^ ^) (2020年11月28日 18時) (レス) id: 6c527f49bb (このIDを非表示/違反報告)
みゅー(プロフ) - 初めまして^_^ (2020年11月28日 18時) (レス) id: 6c527f49bb (このIDを非表示/違反報告)
紫音 - 初めまして。大好きなじみんちゃんのお話を探してたらこの作品に出逢えました。普段完結ものしか読まないのですが。主人公の女性の気持ちに感情移入してしまい。素敵だなと思い読ませて頂いてます。お話し執筆されるの大変かと思いますが続きを楽しみにしています。 (2020年11月4日 13時) (レス) id: 4c311be18c (このIDを非表示/違反報告)
ぽこ(プロフ) - このお話大好きです!二回目でするっと解決とはいかなさそうですね(^^)これから2人がどうなるのか楽しみです〜! (2020年11月1日 14時) (レス) id: 6fe0a9177b (このIDを非表示/違反報告)
namicco(プロフ) - いつも楽しみによんでます。ジミンペンなのでいつもドキドキしちゃってます!ぜひ長く続けて下さい! (2020年11月1日 13時) (レス) id: 2bc59f1f36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱーふん | 作成日時:2020年10月18日 11時