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……もう、覚悟は決めた。
そんなの今さらだし、この復讐のためなら自分のカラダさえ利用するんだ。
そう心に誓い、あからさまな白くて薄い寝着に身を包む私は僅かな灯りだけを部屋に灯して、布団の上で正座していた。
丁寧にカラダを洗われ、綺麗に整えられた長い黒髪。
今宵は初夜だからと、女中たちが手厚く私を側室らしく仕立ててくれたのだ。
人払いもした約束の時間を過ぎたころ、少しずつ私の指先やカラダが震えてくる。
……こんなんじゃだめ、復讐はいよいよここからなのに……
なんで私は弱気になってるの。
それにしても遅い……そうよ、ユジュン様が焦らすから私は震えてるんだ、なんて。
心の中だけで饒舌になっている私がそっと顔を横に逸らした時。
布団の上で正座する自分をまるごと映した姿見が目に入り
……その姿がやけに小娘に思えた。
｢……失礼します。｣
そんな時、静かだったこの空間で僅かに男の声が聞こえて。
ついに来た……と思う間もなく、すっと開いた扉の先にいた人物に私は心底驚いてしまった。
｢……ユジュン様っ…………え、？｣
扉の向こうが暗くてよく見えなくて。
その人影は名前を呼んだ人物しかありえないはずなのにその姿ではなくて……声も違い、若かった。
｢……無礼者っ！何故あなたがこんなところにっ……｣
……意味が分からない。
何故あなたが……ただの家臣であるキム ソクジンがここにいるの？
ここは人払いされた場所。
この国の主と側室である私だけしか許されないこの時間になんで……
僅かに開いた扉から覗く長い指先が、無情にそれを閉めてしまえば思わぬ事態に私は声を荒げてしまって。
今宵のために準備された自分の、今の姿やこの格好全てが今さらはしたなく思えて、それをただの家臣なんかに見られたくはなかった。
JN｢……何を慌てているのですか？
私がまさか自分の意思でここに来たとお思いで？｣
｢……近寄るなっ……早く出ていきなさいっ……
私はユジュン様の側室よ……理由なんてそれだけでっ……｣
あのお方になんて会いたくなんかない。
でも私は、私の復讐を疑い、邪魔するあなただって会いたくなどなかった。
……なんであなたがここにいるのよ、
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ぽち(プロフ) - シリーズ1…すでに色々ありすぎて、更新さられるたびにワクワクが止まりませんでした(≧∀≦)ホビさんが出てきたときとか、ジン様が復讐相手の実子だった時とか…もう何度も「なぬー！？！？」ってなりましたwシリーズ2も楽しみにしてます☆ (2020年7月4日 10時) (
レス) id: f642a86e45 (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民 - まだまだお話しが続くようで大変嬉しいです。今後の展開めっちゃ気になります。 (2020年7月4日 9時) (レス) id: bdb38dd673 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - 黄色ジャス民さん» ありがとうございます！嬉しいお言葉、感謝です。これからもぜひ、よろしくお願いします！更新も頑張りますね！(*^^*) (2020年6月28日 16時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民 - 初めまして！小説読みました。めっちゃ大好きで今後の展開が気になります。これからも愛読していきます。 (2020年6月25日 7時) (レス) id: 9d40e02138 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ぽちさん» ぽちさんありがとうございます本当に久しぶりですね……いつもありがとうございます！！こじらせ女子も準備中ですし、そちらの方も頑張るつもりですしこのお話もよろしくお願いしますねっ(*^^*)いつも暖かいお言葉本当にありがとうございます！大好きです(*^^*) (2020年6月18日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱーふん
| 作成日時：2020年6月17日 10時
