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女々しく泣き真似をしたところできっとこの男には何も響かない。
それに、あんなに先程までは役者気取りだったのに涙の１つも出ないのならどうしようもない。
どんなに疑われようと私は嘘を貫き通す。
企みを悟られようがこの心は……絶対に見せてはいけないの。
｢……あなたに疑われたままなのはいやよ。
敵方の眼だなんて私をそんな風に見ないで……
これなら……信じてくれる……？｣
ほんの少し悲しんだ振りをして俯き、ゆっくり時間をかけて顔を上げて。
絶世の美女と例えられた私にはこれしかない、と極上の微笑みをキム ソクジンに向ければ無表情だったその顔が、冷たい視線が僅かに歪みより一層冷たいモノになった。
JN｢……面倒や馬鹿な行動は決して起こさないで下さい。｣
案内された部屋に足を踏み入れ
ぱたん、と閉まった扉を前に……深呼吸。
……あぁ、嫌だ。
なんなのあの人……キム ソクジン。
厄介な人物に目をつけられた上にきっと私の疑いは晴れてない。
でももう復讐は始まっている。ここに足を踏み入れた時から私は覚悟を決めている。
ここまで来たら、後戻りなんて出来ない……
綺麗で広くて沢山の調度品で溢れた部屋はきらびやかでも私の腹は相変わらず真っ黒で。
贅沢すぎる暮らしを自ら壊そうとする己を
神は滑稽だと笑ったとしても最初から心に決めている。
……お母様……私があなたの無念を晴らします。
どうか、どうか……安らかに見守って下さいませんか……
｢……A様。お休みの所、申し訳ございません。
ユジュン様から伝言です。２日後の夜……A様の部屋に参るそうでございます。それまではこの屋敷に慣れるよう楽にしていろ、との伝言を預かりました。｣
｢……そう。わかったわ。……ありがとう。｣
ユジュン様も長らく床の間に足を運ばず夜伽なんていつ以来かしら？
側室を迎えるなんて随分としてなかったのにA様は若いし元気なお世継ぎを産んでもらいたいものね……
私の世話係りを命ぜられた女中たちの噂話が耳に入る。
部屋の外にいるはずの彼女たちは皆どこか嬉しそう。
側室である私の役目はたった１つだけ。
２日後の夜、私はこのお屋敷で初めて夜伽をするんだ……
震える手を思わずぎゅっと握りしめた。
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ぽち(プロフ) - シリーズ1…すでに色々ありすぎて、更新さられるたびにワクワクが止まりませんでした(≧∀≦)ホビさんが出てきたときとか、ジン様が復讐相手の実子だった時とか…もう何度も「なぬー！？！？」ってなりましたwシリーズ2も楽しみにしてます☆ (2020年7月4日 10時) (
レス) id: f642a86e45 (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民 - まだまだお話しが続くようで大変嬉しいです。今後の展開めっちゃ気になります。 (2020年7月4日 9時) (レス) id: bdb38dd673 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - 黄色ジャス民さん» ありがとうございます！嬉しいお言葉、感謝です。これからもぜひ、よろしくお願いします！更新も頑張りますね！(*^^*) (2020年6月28日 16時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
黄色ジャス民 - 初めまして！小説読みました。めっちゃ大好きで今後の展開が気になります。これからも愛読していきます。 (2020年6月25日 7時) (レス) id: 9d40e02138 (このIDを非表示/違反報告)
ミイミイ(プロフ) - ぽちさん» ぽちさんありがとうございます本当に久しぶりですね……いつもありがとうございます！！こじらせ女子も準備中ですし、そちらの方も頑張るつもりですしこのお話もよろしくお願いしますねっ(*^^*)いつも暖かいお言葉本当にありがとうございます！大好きです(*^^*) (2020年6月18日 10時) (レス) id: 07d9352f4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぱーふん
| 作成日時：2020年6月17日 10時
